novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

「現代の素晴らしい考え」を過去に持っていったら問題は解決するか

答え:殺されます(バッドエンド)

的な話はありますよね。なろう小説とかで。価値観というのはそれが尊ぶべきものであるという理由がどうしてもつきまとうもので、風習やら何やらを変えていくためには「そのほうがよい」という積極的な納得が必要なわけですよ。だから、未来はこうなっています、というだけで「じゃあそうしましょう」とは絶対にならない。

だから、夢や希望はユートピア系SFに見ることは可能だけど、現代に警鐘を鳴らすのはディストピア系SFにしかできないんだよね。ポジティブな未来の想像は現代の価値観を変えるだけの力を持たない。それを想像できる人が、現実に近づけていく努力をして、具体的なものが見えてきたときに初めて社会に価値観の変革が生まれると言っても良いと思います。

無から生み出したべき論なんて誰も耳をかさないし、賛同する人は理屈より感情の部分だろうし、そのことが必ずしも「次の正しいこと」につながるとは限らないんですよ。そういう活動をする人がいることは未来のためには重要なんだけど、無理筋なロジックを支持する必要はないわな。

「取引先」という与信先について

多少なりともそれなりの規模の企業の運営(経営とも言う)に近いところで実務をやったり、実務をやる人とすり合わせたりしたことがあるのであれば、経理部門や調達部門という壁にぶち当たったことはあるだろう。
こちとら良かれと思って提案してるんだぞと言っても彼らにとって大事なのはルールであり、コストであり、実績だ。

tech.nikkeibp.co.jp

ところで、そういう仕組みがダメな企業のルールなのかというと、別に全然そんなことはない。ブラック企業や、守るべきものが大してないベンチャーや、本来守らなきゃならないルールを無視してリスクを取りまくってる会社にとってはこのような話は鼻で笑うようなことかもしれないが、会社の経営をするというのは少なからず社会に対して責任を負う、ということでもある。取引先が反社であれば信用を失うどころではないし、発注先がバックレて損害賠償も取れないと客に迷惑がかかるかもしれない。そういったもろもろを積み上げて信頼としていくわけだから、おいそれと新しい取引先を作る訳にはいかない。
なので、新規で取引をする会社に対しては与信をかける、というのがそれなりの規模で仕事をする会社では普通のことだと思う。よく、口座を開設する、というけど「あそこの会社、新規だと全然口座作らせてくれないからxx社経由でしか入れないんだよなー」みたいな会社がたくさんある。

もっとも、んなこといってたらベンチャーと取引なんてできないよ、みたいな話もあるので、そういう部門に対してであれば多少緩める等はある(それでも銀行系だと反社チェックが不可能であれば口座はできないだろうけど)。

取引をする、ということはリスクをとる、ということでもあるわけなので、それを最小化するための動きを組織として行うことは全然普通のことであるし、それを乗り越えても大きなリスクをとる、という判断をすることがないわけではない。つまり、こういった話で取引が成立しないのは、大抵の場合リスクをとってまで採用すべき内容ではなかった、という話に過ぎないんだよね。

給料前払いサービスと貧テックの今

昔こんなことを書きましたね。

novtan.hatenablog.com

もう、2年も前です。それだけ経つと世の中の状況も変わってくるものではないでしょうかどうでしょうか。

www.orangeitems.com

タイトルが煽り気味ですが、内容は…プレスリリースのリンク集かなんかですかね?

で、これ、よく見ると2種類混じってるんですよね。従業員から手数料取るやつと会社が負担するやつ。
前払い(というか、ある程度まとめたとしても実質都度払いだよね)というのは実際日雇いもそうだし、運送、飲食のところでも昔からあるものだけど、事務負担が高いものでもあるから、その事務負担を減らすためのソリューションです、という点においては別に悪いサービスではないんですよ。でもそれって、会社のコストを減らすための仕組みだから、利用者(従業員)から手数料をとるようなサービスを使うってのは話がおかしいですね。立て替え方式ってやつ。これは実際のところ、かなりグレーなサービスで、実質的に融資に近いところもあるので、金融機関が絡んでるサービスならともかく、そうじゃないのはちょっと引いてみちゃいますね。

一方で、手数料を取らないやつは既存の会社の仕組みの延長線上にある、といっても良いと思います。

いずれにしても、この手のサービスは本来日雇いが発生しやすい、運送、建築、飲食あたりに向けたサービスであって、一般企業向けではありませんよね。十分な給料が月締めで支払われているのであれば、この手のサービスをどうしても利用しなければならない会社なんてあまりないはずなんですよ。

で、手数料1回500円くらいかかるじゃないですか。キャッシュフローが回らなくなるのが給料日1週間前だとして、50000円を銀行のカードローンで借りて給料日に返すじゃないですか。年利15%として1週間借りたら利子160円くらいじゃないですか(ちなみに25日くらい借りると500円くらいにはなる)。急な物入りであればそれで十分だし、そうじゃなければ前払いしないとキャッシュフロー回らない時点でそもそもフローが破綻しているわけですよ。

というわけで、カードローンも借りられない、仮に借りられたとしても限度額いっぱい使っちゃう誘惑に耐える自信がない人向けのサービスとくらいしか考えられないわけです。給料が安いのがすべての元凶ではないか。

もともと日払いに適した領域の職種においては既存のサービスの延長線上として、うまくコスト削減するサービスとして提供されるというのは全然違和感ないわけですが、そうじゃない領域においてはやっぱりこれ貧テックよね。