novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

何度も言うけど表現の自由は制限付きである

わかりやすい話としては、公文書を偽造したら捕まった、は表現の自由の侵害だ、とは誰も言わないよね。

いわゆる表現の自由はあくまで(他の法律に触れるという一部の例外を除いて)その表現そのものは政府によって検閲されない、という話だし、結果引き起こす問題についての責任は表現者が負うものだということ。

インターネットのなかった頃のそれの大半は出版社が引き受けるもので、つまり、出版社が実質的に検閲している(言葉狩り、なんてのは特にそうだよね)わけだけど、それは結果として起こる事象が経営の問題になるからであって、それを無視してアレする写真週刊誌があったりとかいうのがまあ闘争みたいなものだよね。とにかく、個人の影響力が少なかったからこそメディアや作家の影響力が相対的に大きく、大抵はモラルによって統制されていたけどたまに突拍子もない事が起きる、という世界。で、インモラルな出版社や一部の人達がクソみたいなウソ本を量産しているわけだ。

インターネットによって個人の発信力が強まるとそういった統制って当然されなくなるから「表現の自由」について正義の御旗みたいな扱いがなされちゃったりするけど、そこにも結果の責任は残る。ヘイトスピーチしたら会社クビになりました、というがその因果関係を端的に示しているやつだよね。

インターネットにかぎらず、メディアがウソを発信することに対するペナルティーが少なすぎるってのが現在の問題なんだよね。ただ、そこを単に強めてしまう(特に政府が関与する)と実質検閲に近い形に制限されてくるという問題もあるから、慎重に考えることが大事だし、結局のところ受け手のリテラシーを高めることをしないと社会としては進化しないんだけどね(啓蒙を思い上がりの言葉だと言っているような話って停滞感あるよね)。

新たな医療情報サイトに「一応」期待しておく

www.buzzfeed.com

そもそも、Welqがなぜ失敗したのかというと、「稼ぐ」ためにはクソ記事量産するしかなかった、ということだったと理解している。なので、こういった試みは単独で収益を上げるためのものになってしまうと非常に難しいと思うわけ。もっとも、唯一無二のサイトということになれば収益も上がるだろうけど、一方で某グルメサイトのように金の匂いが強くなるとバイアスがかかり始めるのも世の常であり、本来であれば税金でもなんでも投入して良いからお金を目的としない形でやらなければならない部分ではないかとも思う。

BuzzFeedって別にそこまで超信頼度高いメディアってわけではなく(もっとも、既存のメディアが適当に掲載する医療情報が大変なクソであることを勘案するとマシである可能性は高いが)、所詮は1企業というふうにみなければならないと思ってはいる。

彼らが他のメディアにツッコミビリティが高いのは評価するので、われわれも彼らを評価せねばなるまいと思う。幸いなことに、間違ったことについて訂正をすることを厭わない、という点がBuzzFeed Japanの美点としてあげられるのは大きい。

ジャズ=逸脱、ではないよね

殴ったことの是非はここでは論じない。

k-yahata.hatenablog.com

これは「ちょっとぐらい人と違っててもいいんだよ」といったレベルではなく「逸脱しなければジャズじゃない」といったほとんど強制に近いものだと考えて構いません。

という部分もあるよね、という程度の話なので完全に主語が大きい。むしろ、逸脱とは正反対な理論で裏付けのあるフレーズ感をもった演奏のほうが多いんじゃないかなあ。フリージャズなんかは話がちょっと違うけど、あえて「フリー」ジャズとうたっている事自体がジャズとは何かを端的に示しているよね。

ジャズが面白いのは、この<逸脱>が単なる精神論ではなく、音楽的手法として存在していることです。

ほんと?

例えば「アウト」という技法がそれです。

「アウト」とは、コードにない音(外れた音、指示されていない音)をわざと使って独特の浮遊感や緊迫感を出すジャズの必須テクニックです。

アウトって、そんな単純な話じゃなくて、きっちりとコードを踏まえた演奏をしている上で、コードやスケールを「拡張」するかのように演奏しないと単なる無秩序、合わない音でかっこ悪いんだよね。だから、アウトにもセオリーはあるし、一般的なセオリーから外れていても、なんらかの美意識の元に組み立てられるもので、はずれりゃいいってもんじゃないよね。だから

メロディやハーモニーにおける「ジャズっぽさ」というものはこの「アウト」の産物であり、<逸脱>の成果です。

じゃない。ジャズっぽさは一切アウトしなくても感じられるわけで。

リズムにおいてもジャズでは少し遅らせたり揺らしたりし、正しいリズムから<逸脱>することがよしとされます(これは目指す演奏によって違ってきますが)。

ってのもおかしくて、そもそも「正しいリズム」なんてものが何言ってるのかわからないし、レイド・バックは逸脱ではないわけで。

ちなみに、日本人のジャズが面白くないというのは日本人含め世界の共通認識ですが、なぜかというと<逸脱>したがらないからです。

なんてことはなくて、日本人のジャズも面白いし、アウトする程度なら当たり前にするよね。そこはあまり問題じゃない。日本人のジャズが面白くないってのは面白い人を聞いてないってだけなんじゃない?というか、ここで「お約束を守らずわがままし放題で他の奏者の怒りを買う」なんてのは外国でもめったにないし、あったとしてもヤクでも決めてんじゃないって話だし、マイルスなら多分その場でビークにするよね。