novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

エンジニアはプライベートで勉強すべきか、を会社が問うべきか

もうリンク貼って言及する気もないので適当に。

会社が従業員に提示すべきは「どうやったら給料上がるか」だけで十分なんではなかろうか。業務時間に勉強するというのは業務で必要な知識を習得することが必要であればそれは仕事としてやればよいということだし、プライベートで勉強するというのは自分の商品価値を高めて給料をあげるという点で重要なだけですね。

とはいえ。

よく言われるんだけど。

「あいつは業務で新しいこと勉強できているのに俺はレガシーの仕事をさせられていて、不公平ではないか!」

うーんとね、まあ、クソみたいな会社で上司が君のことを嫌いだからそういう仕事をさせられている、というパターンはありますよ。でも、大抵の場合、「こいつは新しいことを勉強させればぱぱっとできるようになるから仕事でやらせても問題ない」って判断は日頃の勉強具合とかそういうので見られてるんだよね。激務で時間ない?そりゃ単にブラックな職場なだけだ(が場合によっては激務って言っている当人が帰れと言っても帰らないパターンも散見されるが)。

なお、弊社におきましてはスキル転換のための研修ミッションなんかはできれば定時時間中に、それが難しくても業務として稼働時間をつけて活動してもらっておりますが、例えばずっとCOBOLの現場におきっぱにしていた社員に対してはやっぱり配慮全くしないわけにはいかん。

就活マナーとかルールの必要性について

経団連のトンチンカンな発言はともかく、「謎の」就活ルールとかマナーをなくしてほしい、という声が(学生からのなの?どうなの?)から上がっているような感じだったんですが、この話って多分面接官やったことある人なら「あー…」ってなったと思いますよねきっとそうですよね。

新卒の就活って、別に企業として「新卒の学生様に入社していただく」わけでもなければ学生として「企業に採用していただく」わけでもなく、根源的なところではもう少しドライで、「(ポテンシャルも含めた)人間の価値に基づく就業契約に漕ぎ着けるための双方の営業活動」なわけですよね。双方、ってところがポイント。

面接とかやっていると、自分の会社にとって優秀有能な人材とはどういうたぐいのものか、という基準はそれなりにできてくるわけですが、社風もそうだし、顧客のセグメントもそうだし、いろんな基準で「最低ライン」というものができますわな。その最低ラインってのをクリアするためのチートコードが就活マナーだったりするわけですよ。いいですか、チートですよ。みんながチート使ってるわけですよ。えーめんどくさーって言っている人はもうその時点でほぼ負けてる。これ、自分の就職活動のときに失敗したかなと思っている一番のポイントなんですよね。

「あれ、こいつ大丈夫かな?」からスタートする面接なんてね。

面接する側の立場になると、所作とか着飾り方とか、比べちゃうわけですよ。別にそういうのは虚かもしれないけど、仕事って虚実織り交ぜてやっていくものだとしたら一番入門編である就活マナー的な虚も見せらんないの?この人適応力ないのか?みたいな評価からスタートするわけじゃないですか。

逆に言うと、それだけやっていればクリアできる部分が多々あるという素晴らしいルーチンですね。

だから服装みたいなものは「ん?こいつちょっと違うないい意味で」と思わせられる自信があるなら最も破りやすいマナー・ルールでもありますよね。ただし、いい意味で、をわかってもらうためには面接に出てくる相手の趣味趣向をリサーチしておかないと事故るわけで就活生にはハードルの高い話な気もしますね。面接の時の所作についても、そんなの吹き飛ばすくらい話の中身がすごいとか、ちょっと変な所作に実は意味があったとか、そういうことであればウェルカムではあります(そうじゃない企業もあるだろうけど)。でもどうせそこまで戦略練ってくるわけじゃないでしょ。だったら無難な線で合わせてきなよ、と思いますよ。就活って人生かけたプレゼンなんだからさ。

いずれにしても、この辺の話は今どきの普通の起業は押し付けているというよりは、社会で戦う気あんのお前?という問いかけをしていると思ってほしい。いくら売り手市場でも別に誰でもいいわけじゃないんですよ採用って。

ちゃんと有能なら2~3年社会人やってればキャリアプラン見えてくるわけで、最初に入る会社が多少お硬いルールやマナーを要求してたって別に人生苦しくなんかならないよ。自分が有能であるという確信が持ててないならなおさら、自身がつくまでは長いものに巻かれていたらどうでしょうかね。

SESを過度に持ち上げるのも違うと思う

前回のエントリでSESのいい悪いについて書いておいてなんですが、流石にこの記事はどうなの、と思ったので少し言及しておこうと思います。

私が18年間勤めたSIerを辞め、SES業界に転職した本当の理由とは

まあ平たく言って、SES業界なるものは基本的にはないです(あるとしたらIT派遣屋さんは自分たちのことをそう思っているかもしれない)。SIerの仕事の契約形態に過ぎないですからね。もっとも、SIerの仕事、である必要もなく、ITに関わる人であれば契約によってSESになることがある、というだけですね。
この、実在かどうかもわからない人物の過去の仕事がなんだったのか、よくわかりませんし、会社の規模がでかければでかいほど「純管理職」的な仕事はあるのだろうなーと思いますが、中堅SIer社員であるところの僕としてはSIerのマネージャーとは仕事を作り、やり遂げること(やり遂げさせること、かもしれないけど)が仕事だと思うし、お客さんの課題を聞き、アーキテクチャを考え、PJT計画に落とし込む、というのはSIerに勤めている上で最も醍醐味を感じる仕事だと思うわけですね。当然だけど、適切な提案をするためにはありとあらゆる技術を知っているに越したことはありませんが、そんなスーパーな人はいないので、社内の然るべき人と調整し、組み立てていくことになります。これも面白い仕事ではありますね。
一番難しいのが、最先端の技術を使って、というやつで、その土地勘が働きづらい部分をどう耕しどう形に持っていくか、これが一番面白い。SIerが取り組む課題はいわゆる事務システムがシステム化され尽くした現代においてはビジネス課題が中心となるので、そういう点も面白いんですよね。多分だけど、SIerにおいては業務周りのエンジニアが今一番面白い世界になってきていると思います(最もそれをできるSIerは現時点では勝ち組なんだと思うけど)。
もちろん、制御系のエンジニアもIoTやクラウド連携を始めとして取り組むべき課題がたくさんあって面白いわけです。

そんな中で、特定のお客さんの特定の業務に張り付いて特定の仕事をする、という特質のあるSESを「第一線のエンジニアでいたい」人が選択するとは到底思えないわけです。SESって仕事自体はとても重要だし、うまくポジショニングできればお客さんとダイレクトに課題を解決するための仕事ができる、という点では確かに良いかもしれない。特にこの後巨大な一括案件がなくなってきたときに、アジャイルでいろいろ作っていくためにお客さん側がちゃんと準備できたらまともなSESの仕事が増えていくとは思うんだよね。でもSIerの醍醐味ってのはそういうミクロに近い世界で実装中心で頑張る、という世界ではなくて、もっとでかい課題に対するソリューションの提案なわけじゃないですか。本当に力があるエンジニアなら、顧客都合に振り回されたりはしません。

SIerで仕事をすることの課題は確かにここに書かれているようなことは多々あると思いますが、SESの仕事に移ってその課題が解決するとはさっぱり思えませんね。今できるレベルの仕事でいきがり続けたい、という人だとSESは向いているのかもしれませんが…