昨日のエントリでは企業が個人を訴えたらSLAPP判定ね！みたいな話を書いたので「それだと誹謗中傷も訴えたらSLAPP？」みたいなツッコミが入りました。うん、それはちょっとまずいよね。
そのへんはちょっと意識はしていて、あくまで客観的に見て「いや、それは訴える相手がおかしいんじゃ？」というものじゃないとイカンとは思うんですよ。ただ、その判定をするのは容易ではなくて、例えば事実と異なっていても今までの噂から判断すると事実と見做されてしまうようなこともあるかもしれませんよね。
ただ、そういうのはちゃんとした企業であれば法務なりなんなりがしかるべき判断を下すことができることが望ましいです。今回のはうったえるべきではなかった。そこが機能しないのであればある程度ざっくりとした判断で社会がNGを出すことは必要でしょう。今回の件は出版差し止めをうったえればよかったわけで、事実無根の中傷に対してなんら対抗策を取るな、という要求をしているわけではありません。
まあ、懸念として、いわゆる総会屋的な存在を排除するのが難しくなるかもしれません。ウェブ総会屋ｗ個人名義ｗ
となれば、アメリカの各州法で定められているような、SLAPPと見做されると企業側の負担が大きくなるような法の整備が必要なんですよね。
いずれにしても、やり方を間違うとかえって良くない結果になるよ、というのを企業側が認識するということは大事でしょう。
もう一つ。訴えられる側にとってもこういう認識が広がると支援を受けやすくなります。今回の件についてはどういう展開を迎えるかはわかりませんが、昨日のエントリを見て思うところがあった人は継続して状況をウォッチして行っていただきたいなあと思います。
