novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

5年経って一歩も前進していないCulture Firstなる既得権益団体が「提言」するアホらしさ

既得権益という名の家財に差し押さえの札を貼られて泣き喚いているだけ、という印象だ。

音楽や映像の権利者団体など85団体が構成する「Culture First」は14日、著作物の複製に対する新たな補償金制度の創設についての提言を発表した。

「複製機能」を私的録音録画補償金の対象に、権利者団体が提言 -INTERNET Watch

もうね、世の中の「コンテンツ」というのはここの85団体が独占して権利を持っているものばかりじゃないわけですよ。むしろそうじゃないもののほうがどんどん増えてくる。そんな中で、「今まで音楽と映像のコンテンツを提供してたんだから俺達に補償金をよこせ」って年金ですかwwwおじいちゃんもう現役じゃやっていけないって諦めたのかwww

そういうこと。

新しいコンテンツを創りだす人たちは、新しいマネタイズの仕組みを創り出している。それに乗れなかった既存のコンテンツ業者が駄々をこねているだけ。

彼らが文化の保護を謳いながらもその実そんなことをかけらも考えていないということは5年前にすでに喝破している。
すでに我々は、文化至上主義の名の下に余分なお金を払っている - novtan別館

彼らに渡った補償金が真に文化のためになるのであれば、考えてみてもいいよね、という話ではあるんだけれども、5年経って何か前向きな仕組みができたとも聞かない。相変わらず商業主義の原理の中で売れないコンテンツは埋没し、保護されない。自分の曲をライブハウスで演奏するにもJASRACに金を払わなければならない一方で分配金は来ないというミュージシャンはもはや既存のスキームでお金を稼ぐ事なんて諦めている。誰のせい?既得権益が大事な奴らのせいで。

世の中の仕組みが音楽と映像のコンテンツ業界のためにあるわけでは決して無い。依然としてそれらは娯楽として大事なものだけれども、業務のために、また、ウェブという自由な世界のために投資されたインフラをコンテンツ再生インフラとして使っちゃってるわけじゃないですが。断固としてPCやウェブには既存のコンテンツを乗せない。専用プレーヤーでしか聴かせない。そのためにはいかなる手段もとるというような覚悟で拒否をしたわけでもない。

再度問うけれども、Culture Firstが大事だとしている文化とは一体何者なのか。もはや過去のコンテンツなしでも娯楽産業は成り立つレベルに来てしまっている。商業的には新しいものをどんどん生み出しつつ、そこで得た収益で文化を保護していく、というのであればまだわかる。単に過去のものから金を生み出したいだけなのではないか。

いっその事、補償金をとる代わりに過去の(商業的には遺物となった)版権をフリーで提供するための機関を設立し、そこに版権を移管するような仕組みを作ったらどうだろう。それであれば、文化を守るの名目は十分に立つ。

そう、なんら新しい仕組みを提示することなく、単に補償金よこせというだけの団体というのは正しく既得権益ゴロというやつである。