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novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

誰得CDレビュー その1 "EAST COAST BLOW OUT"

音楽仲間と音楽の話をしているとやっぱり好きなことについてああだこうだ話すのは楽しいなーと非常にいい気分になりました。

僕の趣味はわりとニッチに傾いていて、世間的にはオタクと読んでも過言ではないのにニッチ過ぎてオタクということも認知されづらいという立場としては非常に微妙な状況でありまして、でもまあやっぱり好きなモノを語るのは楽しいなーということがとても良くわかったので誰得なレビューでもしてみようかと思います。アクセスは度外視!(そりゃそうだ

というわけで本日はコンテンポラリーなビッグバンドのアルバムですよ。

~学生時代の思い出~
学生ビッグバンドって言ったら(この時点で9割の読者が脱落していることを確信)、大体カウントベイシーとかそういうあたりからスタートして西海岸の明るいやつとかをやりだしてちょっとマニアックになるとサドメルとか穐吉とかやるわけじゃないですか。

外部的には変態バンドにしか見えない某バンドでもそういう道筋自体はあるんですよ。信じられない人もいるかもしれないけどあるの。というか、「あそこは変態だから」と言っている人たちの100倍はグレン・ミラーとかベニー・グッドマンとかデューク・エリントンとかタンゴとかジルバとかをやっているという事実は全く知られていないんですけどね。

とはいえ、所属して3ヶ月くらいでこういう音楽に洗脳されるという体験をしてしまったらまあ普通のバンドですなんて口が裂けても言えないのですが。

~学生時代の思い出終わり~

East Coast Blow Out

East Coast Blow Out

まあお高い…当時アキバのヤマギワに腐るほどおいてあったのは発注をミスったのでありましょう。

一般的なJazzファンとしては「ジョンスコしか知らねーよ」、ちょっとわかってると「Nussbaum結構いいよね」、「Marc Johnsonってビル・エバンスの最後のベーシストの人か」、サックス好きな人だと「McNeelyってフィル・ウッズとかとやってた人かなー(ゲッツともやってるが)」くらいが精々なのかと想像しちゃうんですが、フルバン人としてはやっぱり「メル・ルイス・ジャズ・オーケストラの人」だよね。作曲家・アレンジャーとして活躍していて、(フルバン人的に)数多くの名曲をモノしておりますな。

というわけで、名前を知っていると容易に変態な音楽が繰り広げられることが想像できるんですが、想像に違わぬ変態な演奏で初な心を持った大学1年生の僕は完全に頭がおかしくなっちゃいました。

WDR Big Bandってのも大概変態なビッグバンドで、変態な作曲家の変態な曲持ち込みプロジェクトを数多く実施しておりまして、ビッグバンド界のリファレンス的なバンドと言っても良いんじゃないかと思います。上手いんです。WDRってのはWest Deutsch Radioということでヨーロッパのプロはジャズ屋も基本しっかりガッチリで変態バンドには色んな意味で必要なある正確な音程なんてのがバチッと決まるところが大変素晴らしいですな。
マイケル・ブレッカーの映像としては最後?のランディーのブレッカー・ブラザーズのビッグバンドプロジェクトもこのバンドですわな。

でもって、この2曲めの"Skittish"というやつをやったわけですよ、バンドで。

冒頭ピアノで変態なテーマが演奏され、それにギターが重なったと思ったらバンドが全然関係ないわけのわからない変拍子のリフを始めてから全体でテーマがもう一回流れてってあたりでもうこれ読んでる人聴きたくないわなこの曲w

なが~いピアノソロ(これも分かる人にはわかる変態さ)を経てバンドのTuttiとピアノのソロの掛け合いをしていると思ったらフォービートだったはずの音楽がなんか超タテタテに変貌していったと思ったらそのタテノリビートも実は変拍子で…となって満を持して登場するジョンスコの変態ギターがウネウネと進んでいくわけですよ、バンドと暴力的な掛け合いをしながら。

おかしな時間が終わって後テーマを全力全開でバンドが演奏するときのラッパのハイGあたりのかっこよさが未だに聴くたびに震えるんですよね。

そしてなぜかギター丸裸でえ?え?って感じにじみーなソロで締める。オカシイ。

この2曲目が圧倒的にオカシイのでアレなんですが、5曲目も相当おかしくて後半のタイムが無くなったフリーなところの掛け合いが何が何やら。まあやれば分かるんですけど(やった)。この曲はトロンボーンが吹くテーマの一部がクソかっこいいのですべて許す。

これ、ビッグバンドのアルバムだと思わないほうがいいんですよね。4人のリズム隊と5人目の奏者としての管楽器群、そういう構成で、彼らの名前から想像する変態っぷりを最大限に満喫するという目的には最も相応しい出来上がりなんじゃないかと思います(個人の感想です)。

コレ聴いて「ああ俺ビッグバンドやっててよかった」って思って実際に演奏する人なんて世界に50人くらいしか居ないんじゃないかと思うんですがその割に譜面は売ってたりする不思議。物好きな人は世界に沢山いるんだなあ。




うん、実に誰得な仕上がりで大変よろしいレビューですね。