novtanの日常

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見えてきた「ネット選挙」なるものの薄っぺらさ

政治って今日明日でどうにかなるものじゃないよなーというお話。

今は昔、現世田谷区長の保坂さんが国会議員だった時、彼のブログをよく読んでいました。全面的に賛同するとかそういう気持ちがあったわけじゃないけれども、その情報発信の力はこれからの政治に少なからず変化をもたらしていくことを期待させる、そんなものがありました。

人間というのは政治家に限らず、社会に向き合った時に、何を言うべきか、何を「言わない」べきかというのが大事だと思っています。(その辺未だに河野さんは相対的には頑張っているなと思いますがほかは…)

ところが、バカ発見機Twitterの登場によって、しっかりとした情報発信ではなく刹那的な思考の垂れ流しのほうが大きなウェイトを占めるようになってしまったようです。

過去の発言を容易に取り消せないという意味では、ウェブはリスクのあるツールに他ならず、一方で、それでも問題ないような一貫性のある考えをしている人間にとってはリスクよりもメリットがはるかに大きなツールでもあります。

しかし、今回の選挙はウェブならば候補者の政策に仮託して自分の意見を主張ことができるというような浅薄な考えで活動しているのではないかと見受けられる人がちらほら存在しましたね。候補者本人が言ってもいないこと、思ってもいない(かどうかは本人しかわからないけど)ことをあたかもその候補者が目指しているような形で触れ回ったりというようなものも見えてきます。

「ネット選挙」というものの形が意味していることは人によって違うんじゃないかと思いまうが、僕としては選挙は結局のところ人を選ぶものであり、その選ぶに価するかどうかを伝達する一つの大きな力がネットである、というところに尽きると思っています。

「手作り感のある選挙」とか「選挙参謀やりまーす」とか正直気持ち悪い。近づきたくない。まだ街宣カーで名前連呼のほうがマシと思ってしまいます。

「この候補は何を考えているんだろう。どういう人なんだろう」というのをきっちり伝えることを疎かにして内情ばかり暴露しているような活動の何が選挙活動なんだろうね。

ネットの力というのはあくまで情報伝達能力であり、選挙において最も大事なのは伝達する情報の中身でしょう。ネット選挙は一朝一夕では成らないものであり、ネットだから特別というものでもありませんよね。