novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

ゴーストライター分岐点

ゴーストライターってほらアレでしょ、でかいバイクに乗った炎に包まれた骸骨野郎。それはゴーストライダー。

あんまり通じなそうなボケはおいといてですね、佐村河内問題から何故か書籍のゴーストライダー…じゃなかったライター問題に波及するというアクロバチックな展開を見せているこの問題、実話風いい話問題と似たような話というよりはサンタさんは本当にいるのか問題の方がより近い話なのかなと思っているんですけどね。

今から超ネタバレしますけどね、サンタさんはお父さん(あるいはお母さんあるいは…まあ要するに親という立場の人)だったんですよ!知ってましたか?!

要は「んなもん知っとるわボケ!」っていう話ですよね。

佐村河内問題との類似を無理に見つけようとしたら、ゴースト本はゴーストライターが名目上の著者に「こういうこと書いて」と頼むわけで、それがあの佐村河内設計図と同じだと考えると、出来た本は曲と同じですよね。
でも、大きく違うのは、佐村河内問題が「佐村河内守というハンデを持った人が本当に書いている」ということが「商品としての」価値あるいは物語としての価値を「曲そのものの価値とは全く別個のところで」付与している一方で、一般的なゴーストライターの本はすでに価値を持った商品(アイドルやら有名人やら)の関連商品として売りだされているだけで、例えば自伝だったら「自分で文章を書いた」ことじゃなくて「語られている内容」の方により価値があるってだけですよね。これがまた「文学作品」として売りだされていたらより佐村河内問題に近づくわけですけどね。

つまり、「ゴーストライターが書いたものに嘘の物語を付与して売りだした」ことと「すでに価値のある存在の一部をゴーストライターが商品化した」ことという大きな違いがありますね。

前者は少なくともその嘘の物語がなければ起きなかった事態(今回の件で言うと佐村河内がスゴイ作曲家であるとみんなが思い込む)がありますが、後者の場合精々起きるのは「へーホリエモンってこんな文章うまいんだー」程度の誤認ですよね。読んだこと無いから実際どんなクオリティーなのか知らんけど。

本人がホントのホントに本人が書いた!みたいな商品性の付与を行っていなければ、ゴーストライター問題というのは問うだけ野暮な話でしかありませんよね。

ただ、当然ですけど、そういうレベルの話についても「騙された!」って思う人はいるわけです。サンタさんの正体がお父さんだったことを知って世の中のすべてが信じられなくなった高校生とかね。高校生かよ。んで、子供に哀しい想いをさせたくないのでグリーンランドに留学し(しなくてよい)、公認サンタになって名実ともに「お父さんはサンタ」になることを誓っちゃったりしてね。お父さんが僕を騙したせいで人生が狂ったーみたいなね。

別に自伝とかだったら「~とXXは語り始めました」みたいに始めれば他者名義で書かれていても自伝として売れるしさ、小説をゴーストでやったらそれはそれでアウトっぽいというか仁義にもとる商売だって言われても仕方ないだろうしさ、やらないでいられる方法なんていくらでもあるので商売の世界は厳しいなって思うだけなんですよねぶっちゃけ。

ゴーストライダーTM デラックス・コレクターズ・エディション エクステンデッド版(2枚組) [DVD]

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