novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

表現の自由って神聖にして不可侵なものではないからねえ

須賀原洋行氏との議論「言論または批判の自由。そしてその場について」 - Togetterまとめ
表現の自由は確かに先人の努力によって勝ち取られてきたものではあるけど、「勝った」というのは未来永劫その勝利が保証されるということでは全然なくて、継続して「害ではなく、寧ろ有用」であることを証明し続けるのが資産として受け継いだ人(つまり現在を生きる我々)の義務とも言えるわけですよね。
僕が気になるのは「止めろ」という声の中にある少しおかしな一部のロジックであって、表現の自由を標榜して差別を容認するみたいな話は出版社まるごと非難されてもおかしくない話だと思うし、一方で一部の圧力にのみ屈したような言葉狩りに従順な出版社とかは別の意味で非難されるべきだと思う。

その手の話はそれぞれの理屈があってそれぞれなりに理解できるところはあったりするから、全方面に賛成することは出来ないにしても「何のために」表現の自由を守るべきか、というところについては同じ方向を向けると思っている。でも、その「何のために」ってのが全然違う方向を向いていて表現の自由ってのを言い訳に使っているだけ(ヘイトスピーチとか)には全然共感できないわけで、寧ろそういう思想を打倒(大げさw)していかないと「表現の自由」は社会において優先順位の高い概念である、という現在のポジションが揺らぎかねないと考えています。

個人的には鼻血の件は作品については大いに批判すべき、掲載誌については大いに抗議すべき、だと思いますね。表現の自由ってのは誰かを傷つけたり、問題を起こしたりしますけど、その事自体は仕方ないことなんで、そういう表現をする動機を失わせるように意識を変えていくほうが大事なんだろうな。