novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

言うまでもないウェブのインタラクティブ性と叩きの問題

問題意識としては正しく、留意しなければならない点は多数ある。

しかし、掲示板やTwitterやFacebookなどのツールで、素人が自分の周囲の意見から「なんとなくなじむ」意見を組み立て、発表し、「いいね」とかもらってる言論空間に「標的発見」とばかりに集団で攻撃を仕掛けるとしたらどうだろう。当人は「突然集中砲火的に批判が寄せられ、憎悪に囲まれてる」と思うのではないだろうか。

ニセ科学叩きがリンチになってないだろうか - 仮想と現実

ここね。僕実際にあんまりこういう状況って見たことないんだよねというのが正直な感想。ってのは、そういう場にあまり突撃しないからかもしれないけど。
ここでは「言論空間」とされているけど実際にはそれってあんまり言論空間じゃない。単なる井戸端空間なんだけど、なぜか全世界に公開されている。それだけ。
だから、この問題にもっとも重要なのは「てきとーなことを世界に発信しない」というリテラシーだけ。案外ハードルは低い。そしてヤンキー的にそのハードルを飛び越える(気にしない)ことがカッコイイという断絶はあるかも知れない。

攻撃する側の問題としては、憎悪が先に立つこと。上記に当てはまらない、確信的に間違ったこと(本人は正しいと思っている)を発信している人の何割かは、既存の常識への憎悪があって、それへの対抗言論として多分に憎悪をはらんだものが立つというのはまあまあ納得感はある。そうでない場合、せいぜい侮蔑にとどまるものだとは思う。まあ侮蔑もなんだかなあっちゃあそうなんだけど。

単に集団に「攻撃」されたことを憎悪と感じるのであれば、それはやはり情報発信におけるリテラシーのなさに起因した問題にすぎないと思う。

現代のインターネット社会は、必ずしも十分な情報リテラシーのある人が十分に自己責任を自覚して意見を投稿する世界ではない。友達同士や居酒屋談話的な、「おれの友だちだったらわかるだろ」的な話をつぶやきまくってる世界である。そこでニセ科学的だったり非論理的だったりする意見を見かけたときにどう反応すべきなのか。僕はいまだこうすべきという答えを持っていない。反論する場合もあるし、控える場合もある。

ニセ科学叩きがリンチになってないだろうか - 仮想と現実

商業的な理由が強いとは思うけど、リテラシーを持たさぬまま利用者を増やしていってしまったインターネットがある意味正常化するには情報リテラシーが充分でないと痛い目を見るよ、というのが正しい姿勢なんだとは思うけど、それはそれでかわいそうではあるよね。
非論理的な話に対しての態度としては、ある程度は影響力(社会的立場)とリンク付けしなければめんどくさいとは思う。だから、「トンデモ医師」とか「トンデモ議員」とか「トンデモタレント(なり作家なり)」は攻撃されやすいし、アクセスの多いブロガーやらライターも攻撃されやすい。その程度の基準で当面はいいんだと思う。