novtanの日常

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ルミネのCMはあのまま続いたら受け入れられたのか

最初にこの話題が出た時の感想は、「表現はよくあるパターンだし、それほどあげつらわなくていいと思うけど、TPOが合ってない」ということだったし、今もそれは変わっていない。

上司の男性的な目線に合わせるための変化→自分自身のための変化、に変わっていく姿を描写しているのではないかという想像でCMを擁護している意見も散見されるけど、仮にそうだったとしてもやっぱりこれはおかしいと思うし、CMの全体像を見えている人が「よっしゃーよく出来たぜこれ!」と思っていたとしたらもう一回この企画の意図を原点から見つめなおしたほうが良いような気もする。

これはあくまでCMだし、CMというのは色んな形で目に触れるものであるから、仮に連作であっても一話の中で企業イメージをきっちりと見せられるようにすべきだと思うんだよね。続けてみなければ話がわからない、ではCMにならないし。それは見せ方がウェブであっても同じ。今回のを同じシナリオで見せたとしても、意図していた最終話まで一つの映像として見せていたら話は別だったかもしれない(それはそれで意味なく長いものに見えるような気もするけど)。

冒頭で述べたとおり、僕にはこの表現そのものが「悪い」とは全然思えないんですよ。小説でも、ドラマでも、マンガでも、ありふれている。ありふれているけれどもそれは強い文脈の中で生きている表現だよね。
ウェブの弱点は文脈の切断だ、というのはかねてから主張している話なんだけど、媒体としてのウェブはそれはそれは危険なものであり、常に誤解され、常に一部を切り取られて語られてしまうものなんだよね。だから、CMというフォーマットはそこに潜む危険を常に意識する必要があるんじゃないかな。

クリエイターは無念だったかもしれないけど、撤退は正解だろうし、撤退した後のことを執拗に責めるような行為はそれはそれでアホっぽいと思う。