novtanの日常

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弱者男性という不可思議

新しい対立構図を一生懸命作っている人がいるのかなあ。

女性が弱者であった(ある)というのは社会の構造の一つの大きな課題ではあって、一方で貧富の差というのも別の課題ではあって、格差の拡大というここ何十年かで拡大してきた大きな問題によって相対的に強者女性と弱者男性というものがマトリクスにしたら確かに生まれている。もっとも、従来の弱者である女性という枠組みとは別に強者であった女性だって歴史的には存在するし、ここで言う強弱の話は経済力(社会的地位も含む)の話でしかない。
フェミニズムが戦っているのは社会の構造として女性が弱者であり続けなければならないというものがあったからではあって、階級闘争というのは別の問題として昔からあった。ここで強者の地位を得た女性に弱者でございと泣きつく男性というのは一体どういう存在なのだろうか。

女性が強くなったせいで職を奪われたみたいな話は、もちろん単に競争に負けたとかそういう話ではない。元々あったパイを女性と分け合うことになった結果として追い出されたと感じているのであれば、女性は攻撃する相手でこそあれ泣きつく先ではない。そうでないのであれば、女性が公正に扱われる社会になった結果として単に敗北しただけだ。恨みにこそ思え、泣きつくというのは一体どういうことなのかなあ。

女性が強者になったとかには関係なく、弱者をどう社会が救済するのかという問題にしか過ぎない。