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novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

食文化とは永久不滅のものではない

人間の食にかける業とは深いもので。

ホラーで究極の美味を求めていったら最後は人間の赤ん坊に~みたいなネタは結構ありますが、実際に人肉食をしていた文化というものもあるわけで、まことに業の深いものです。

とはいえ、大半の食文化は日常を健康に、美味しいものを色々食べて精神を健康に、ということを目的に生まれ、継続されているものだと思うんですよね。で、そこに至るまでには数々の尊い犠牲があったわけです。危険であることを顧みず美食を追求するということも、また業の深さなのでしょう。

牛のレバ刺しを食べないのも、豚を生で食べないのも、フグを食べれるようになったのも、単なる生活の知恵から科学の進歩によるリスク判定にまで変わってきてはいます。昔は安全だとみなされていた(たまに原因不明の問題が起きたりする)ものが実は危なかったということだってよくあることです。豚のE型肝炎ウイルスの話だってそんなに昔からの話ではありません。昔はむしろ寄生虫の問題でした。

食文化という言葉で食品の危険性を無視してしまうのは、公衆衛生の観点からは間違った行為ではあるでしょう。文化であるから問題ないわけではなく、例えばおしろいに含まれる鉛中毒の問題は長く使われてきたものだから安全であるということが全くの見当外れであることを端的に表している事例です。

難しいのは、リスクを適正に評価することです。厳密に言えば肉の生食なんてのは論外で、刺し身だって危ないかもしれない。リスクは相対的なものでしかないし、確率的なものでしかありません。十分に安全だとみなされているものですら、運が悪ければ問題が起きます。

問題は、例えば豚の生食が規制されるのはそのこと自体が十分に高リスクだと判断されたからであるにも関わらず、各お店の衛生の問題と勘違いしている(すなわち、十分な専門知識にかけるお店が多い)という事実です。つまり、店も客も危険性を十分に認識しないで豚レバー等を生食していた、ということです。

自己責任の範疇じゃないか、という議論もあります。人間が感染すると周囲への感染力が高いような病気を除けば議論の余地はあると思います。E型肝炎なんかはそれにあたりますね。であるならば、タバコのパッケージよろしく、「豚レバーのリスク:E型肝炎感染率と致死率/寄生虫によるXX罹患率/…」みたいなのをお店がちゃんと掲示するなどがあれば良いのではないかと思ったりもします。こんな表示見て食べる気になるか知りませんが、今それをやっていないというのは危険性の隠蔽ですよね。もっとも、これで許可される場合、確実に保険契約時の問診票に「豚の生食歴」とかのチェックが追加されることでしょうけど。

僕も食文化は大事だと思うし、特別の理由がなければ廃れてほしくないものだとは思います。でもこうやって危険性を無視した食の提供が跡を絶たないようであれば、規制され、廃れていくものだと思うし、それは正しいことだと思うのですね。

過去の食文化を踏み台にして、未来の食文化を作っていく、というのも今に生きる人達の大事な仕事だと思うんですよね。