novtanの日常

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大事な日、それ以外の日

なぜ原爆による死だけ騒がれるのか、という問いを見かけた。

僕にとっては原爆の日というものは非常に身近であり、特別な日だ。もちろん、何万人もの人が僕と同様その日は親族の命日として祈っている。もっとも、365日で集計した時に人の命日というのがそこまで偏ることはないだろう。そしてもちろん、1945年の8月6日、9日そのものは統計的には外れ値のレベルで偏っている日だ。

何も、その日がものすごい特別な日というわけではない。Wikipediaによるとボリビアとジャマイカの独立記念日であり、彼らに対して「原爆の日だから騒ぐな」なんていう人達はいない。一方でハムの日でもあるらしいけれどもそこは国内のことであり、原爆の日に配慮してイベントをしないということをしている。

何かを記念あるいは祈念するための日というものは、個人的日常的な日付の概念とは別に存在する。5月5日に生まれた子供がかつて忌避され金の字を名前に付けられた、みたいな話も文化的にはあるけれども、やはり大きな出来事が起きた日というのはその出来事を思い、未来を考えるのにふさわしい日ではある。

では、その日に格はあるのか。大勢死んだから特別なのか。そうでもあり、そうでもなし。人がそこにどんな意味を見出すかは立場によっても思想によっても違う。こうでなければならないという特段の事情は個人にとってはあれども、あるいは社会としてもあっていいと思うんだけど、それだけに拘束されることは必要ないと思う。ハムの日はハムのイベントをやるべきだと思うぜ。