novtanの日常

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デザインとパクリ

界隈からの支援の風を受けて原っぱを焼きつくす勢いで燃え上がったオリンピックエンブレム問題ですが、しかし界隈の人たちは火は煽ると強くなることを知ってやっているのか知らずにやっているのか。
もう結論としてはダメでいいでしょって所まで来ましたね。僕は正直当初はあれはパクリとまでは言えないんじゃないかなーと思っておりましたが、あれだけの事例が発掘されてしまうと「パクリじゃないかもしれないけどパクっていたとしてもおかしくない」としか言えず、であるならば国家的プロジェクトの顔としてのエンブレムがそういった問題を抱えていることは色々な意味でマイナスでしかないでしょう。ついでにオリンピックやめちゃえばいいのに。

この問題にはいくつかの要素があって、ひとつの大きな話である「素材無断使用」についてはデザインという行為においてというよりも権利関係の調整事項でしかないと思っていて、そこがマネジメントできないデザイナー(あるいはデザイン事務所)というのは果たしてどうやっているんだろうなーというところです。仮にクリエーター側に無断でパクることについての問題意識が全くなかったのであれば問題外だろうなとも。この手の話はよくウォーホルが引き合いに出されることもあるけど、ああいった人口に膾炙したシンボルをアート化する行為とは違い、素材としての無断使用は単なる無断使用でしかない。みんなが知っているからアートになるというポップアートの逆説的な行いとは全く違う話だよ。
もう一つの問題である、デザインの本質のパクリの方がデザイナーとしての罪は重い。しかしながら、デザインの本質がパクリであるのかどうか、正直僕達(と勝手に皆を巻き込むがデザイナー業界じゃない人)にとってそこは重要ではないんだと思っている。なぜなら、それはデザインのコードによって決められる問題であり、判断が難しいから。
なので、この問題は外野としては前者の問題に帰結するんだと思うんだよね。単に素材を無断でパクるような奴は信用出来ない。それだけ。