novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

政治利用するときは相手の思想や背景くらいは調べようぜ

ウェブ時代になって末端市民の声が世の中に届きやすくなったんだけどさ、まあこれは新聞の投書欄とかラジオのお便りコーナーみたいなものでそれほど大きな影響力はないんだよね。とは言っても、例の「日本死ね」みたいな増田が国会で取り上げられる程度には風を送ることが出来るようにはなっている。

でも、こういう声って実際のところ、単なる不満とか怒りであって具体的に政治的な主張を意味しているわけではなかったりする。未だに政治は市民が作り上げていくものというよりは政治は利権代表のあの人がやってくれるっていう意識が強いんだと思うけど、だから「俺らは文句をいう人、お前らはそれを汲んで何とかする人」みたいな役割分担になっている。自分の意に沿うような政策は支持するけど「社会のために」こういう政策を考えてくださいみたいな動きはごく少ない(もちろん、ミクロレベルでのお願いはコネがあればされることも多いと思うけど)。
だから、どちらかと言うとそういう動きをするようなリベラル方面の人はともかくとして、保守(またの名をお任せ)派の人たちは文句は言うけど具体的な活動に繋げる繋がることってあんまり無かったりするよね*1

という前提のもとで。

togetter.com

これってそういう意味でごく一般的な市民の姿なんだと思う。でも、これが居酒屋談義でも井戸端会議でもなく国会に届くというのがウェブの世界であって、そのことにより少しずつ政治は変質を余儀なくされるんだと思う。これはリベラルにとってチャンスなのかというとそうでもない。今の制度に文句を言う市民が実はリベラルのことを欠片も支持していないということすら可視化されてしまうというのが現時点の状況ではないのか。

で、決定的にダメなのは、こういうワンイシューで「お、政権批判している市民がいるぞ!」と短絡し自分たちの側の人間だと思う人達なんだよね。残念そうじゃありませんでしたーwwwって時のことは一切考えていない。思考が単純すぎるんじゃないのか。「世の中に対してクレームを発信する」ということは今や特権的な行動でも何でもなく、怒りの強度は政権への批判に直結しない。政策を批判しているなら政権も批判しているだろうという幼稚な推測が通用する世の中ではない。なんだろうねこの知性からかけ離れた楽天的な発想。

政権なんて欠片も信頼していないからきっちりとしたカウンターが欲しいんだけど、こういうの見ていると政権の回し者じゃないかという気すらしてきてしまう。そろそろ自分の手で何とかすることも考えなきゃならんのかなあ…

*1:そして僕も保守ではないが自分では動かないので大して変わらんけど