もうね、あれよ、新聞記者というかジャーナリストが何かを残したいのはわかるんだけどさ。そういうんじゃないでしょ。報道の自由とか、公開の原則みたいなものって個人をいたぶるためではなくて権力を監視するために存在するんでしょ。本当の目的からかけ離れた主客が転倒した行為が行き過ぎたら、本当の目的もろとも規制されてもおかしくないわけで、これも一つのジャーナリズムの自殺行為なんじゃねーのかしら。
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あ、はい、じゃあ無名のまま何も起こらず死んだ一人一人の人生も「今年の死亡者」でくくっちゃダメなので全員分伝記書いてくださいね～これは義務ですよ～
みたいな。
なんで被害者になると急に人間の尊厳が出てくるんだろうね。しかも、本人の希望とは全く無関係に。ただ何も起こらず死んだ人だってひとりの人間であるということについて何も変わらないと思うんだけど。
だから、そこで起きた事件について、何を残すかどうかを考えぬいて、苦労して、必要な物だけを提示していくのがジャーナリストの仕事なんじゃないの？なぜ「警察が被害者の氏名を公表」しないとそれが出来ないのか。仮にエピソディックな1人の人生を取り上げたとして、残りの18人はその1人の為にその人生を晒されなければならないのか？それは本当に人間の尊厳を描くために必要なことなのか？
もっというと、メディアが本当に信頼されていて、そういった形で世の中に何かを伝えたいと思っていることが遺族に伝わったら、それを望む遺族はコンタクトをするように思うんだがなあ。傲慢にも、「俺らのために氏名公開しろや」と発言する人がこれだけいるようでは全くそんなアクションが行われるとは思えないけどね。
