novtanの日常

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麺類のスープ残る問題について

anond.hatelabo.jp

非常によい問題提起だと思います。そもそも麺類のスープはいわゆるスープ料理の比率的な意識の延長線上にある結果として(と勝手に仮定しているが)多すぎる。

日本のラーメン(此処から先のラーメンはみんながイメージしているいわゆるラーメンのことね)はそもそも中華スープの延長線上からスタートしていると思われるので、曲がりなりにもスープ料理であると考えることはできるが、近年のスープというのはタレが強く支配している上にスープそのものも濃厚かつ複雑になっている。ここにコストも掛かっているというのに一部の店を除けばスープはたっぷりである。これはつけ麺が流行るわけだ(スープ少なくて済むので原価が)。

ラーメンのスープとは麺を食わせるためのもの、と考えたときに理想的なのは油そばレベルのタレなんだけど、もちろんスープの役割はスープ単体としても成り立つ必要があって、そこに大盛りだ替え玉だなんてファクターが加わるのであればオペレーションの問題としてそれなりの量のスープが必要だし、そもそも麺をすする際にスープを絡ませる場合に一定量の容量がないと思ったような味にならない、という問題もあるのだと思う。また、必ずしもアツアツでない具材に負けない温度を保つためにもスープの量は必要、となると、本来食べる目的としてはそこまでの量を必要としていないスープを供さねばならない。これはつけ麺が流行るわけだ。

僕はスープを残したいたちではないため、激辛あるいは二郎以外はたいていスープは飲み干すんだけど、そもそも麺を美味く食べるために特化しているできの良いスープであればあるほど、単体で飲むには味が強すぎるし量も多すぎる。かといってスープを完飲するためにアジャストした場合、ラーメンそのもののバランスが崩れる可能性がある。この辺をまともに突き詰めていくとラーメンという形態そのものが非効率で罰当たりであるということに気づいてしまうだろう。どうりでつけ麺が流行るわけだ。

このように、ラーメンは罪深い食べ物なのでこれ以上罪を重ねたところで大した問題ではないのでスープは残すが良い。

というかですね、そばとかうどんに比べたらラーメンは難易度が高い。逆に言うと、かけそばとかうどんは汁がシンプルでそれほど強くなくても成り立つ程度しか求められない、というのはあるかもしれない。ラーメン(スープ)の不幸は本質的には麺(だけ)を味わうものではないところまで進化しているのに麺を介してしか食い物として成立しないところなんだよ。つけ麺も油そばも、そういう意味ではラーメンではないし、ラーメン美味しいよね。