novtanの日常

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「取引先」という与信先について

多少なりともそれなりの規模の企業の運営(経営とも言う)に近いところで実務をやったり、実務をやる人とすり合わせたりしたことがあるのであれば、経理部門や調達部門という壁にぶち当たったことはあるだろう。
こちとら良かれと思って提案してるんだぞと言っても彼らにとって大事なのはルールであり、コストであり、実績だ。

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ところで、そういう仕組みがダメな企業のルールなのかというと、別に全然そんなことはない。ブラック企業や、守るべきものが大してないベンチャーや、本来守らなきゃならないルールを無視してリスクを取りまくってる会社にとってはこのような話は鼻で笑うようなことかもしれないが、会社の経営をするというのは少なからず社会に対して責任を負う、ということでもある。取引先が反社であれば信用を失うどころではないし、発注先がバックレて損害賠償も取れないと客に迷惑がかかるかもしれない。そういったもろもろを積み上げて信頼としていくわけだから、おいそれと新しい取引先を作る訳にはいかない。
なので、新規で取引をする会社に対しては与信をかける、というのがそれなりの規模で仕事をする会社では普通のことだと思う。よく、口座を開設する、というけど「あそこの会社、新規だと全然口座作らせてくれないからxx社経由でしか入れないんだよなー」みたいな会社がたくさんある。

もっとも、んなこといってたらベンチャーと取引なんてできないよ、みたいな話もあるので、そういう部門に対してであれば多少緩める等はある(それでも銀行系だと反社チェックが不可能であれば口座はできないだろうけど)。

取引をする、ということはリスクをとる、ということでもあるわけなので、それを最小化するための動きを組織として行うことは全然普通のことであるし、それを乗り越えても大きなリスクをとる、という判断をすることがないわけではない。つまり、こういった話で取引が成立しないのは、大抵の場合リスクをとってまで採用すべき内容ではなかった、という話に過ぎないんだよね。