novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

「プロに」ただで依頼しちゃダメ絶対!

カッコ書きなのは意味があります。

純粋な恋人や仲の良い友だちに何かをお願いするときに、いちいち現金の報酬を提示していたらどうなるでしょうか。想像に易く、その関係は壊れてしまうでしょう。依頼相手が生業(プロ)としている分野であってもです。(だからといって全ての依頼が無償になるわけではありません)

プロにタダで依頼してもいい - akiyan.com

なんで壊れてしまうと思うのかが僕にはイマイチわからないんですけどね。
ここでいう、「愛情空間」「友人空間」「政治空間」というのも概念としてはわかりやすくてよいのですが、この話をするにはちょっとアンダースペックな言葉です。

僕の周りには「音楽のプロ」がたくさんいるんですよ。大人数を必要とする活動をしていると、どうしても人が足りなくなることがあって、当然ながら、プロの力を借りる機会も出てきます。もっと言うと、アマの力を借りることも多々あります(そっちのほうが当たり前ですが多い)。
ぶっちゃけ、アマチュア相手であっても、報酬を提示することのほうが多いです。それも当然の話で、ただやってきてただ演奏してもらうだけでも交通費はかかるし拘束時間はあるわけです。プロならなおさら。

しかし、たとえプロであろうとも報酬の提示を行わないこともあります。それは個々の関係性とかそういうものではないんですよね。立場の問題です。そのことを「友人空間」と言ってしまえば同じ話になってしまうのですけど、ちょっと違う。
たとえば、ある団体の「OB」のプロの場合、「エキストラ」として来てもらうのではなく、あくまで「OB」として来てもらうことがあります。その場合、報酬どころか「会費払えやコラ」なわけですよ。報酬どころか持ち出させる。これは決して「友達だから」ではありません。なぜなら、その人に依頼するのが別の団体であれば、たとえ友達(や先輩や後輩)だったとしても、「プロとして遇する」のですから。これって状況的には「愛情空間」に近いのかもしれませんけど、そうではないよね。

つまりですね、「プロに」タダで依頼しちゃいけないのであれば、ただでその人を招聘するには「プロであることが関係ない」空間であるという承認が必要であって、それは「友人」という文脈では不十分だ、というのが僕の考え方です。「友人だから」が理由になるのはプロ側からの一方的な関係性のみであると考えるべきです。

なので、仮に「OB」として活動している団体であっても、対外的にアナウンスすべく「プロを」呼んだときは報酬を支払いますし、そうでなければ「OB」として遇するわけです。ここには「友達だから」という理由は絶対に出てきません。

もちろん、そこで求めるクオリティーは「プロとして」呼ぶ時と「OBとして」呼ぶ時では全く違います。報酬を支払うということはクオリティーの保証という面も当然あります。逆に言うと「友人だから」いいよって言われても、期待しているクオリティーがプロレベルであれば報酬を支払うべきです。

友人だからこそ、「プロである」という事実を尊重すべきです。もちろん、友人と言っても半ばパトロン的な要素を持っている関係性であればその限りではありません。とはいえそれは普段の関係性の中で十分報酬が支払われているというだけですけどね。