novtanの日常

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食のプチ高級路線は成功するのか

プチ消費額アップが継続できるのか、という話。

某ターミナル駅のスナックコーナーがリニューアルされて、立ち食いそば屋と茶漬け屋になった。茶漬け屋はまあ想像通りの「割と高めの」単価なんだけど、立ち食いそば屋もそれなりに高級で、看板と思われる港屋風つけそばが680円(もちろんボリュームは段違いに少ない)という、微妙な値段設定で、色んな意味でアカンと思うのだけど、オープンしたてなのでそれなりに客は入っておる。

朝そばでも決めるかと空いていたので入店してみたら、天ぷらそばの客に揚げたての油が切れてないというか鍋からダイレクトに、申し訳ない程度に油切ってそばに投入した(じゅーじゅー音を立てる恐怖)のを見て、値段なりのクオリティーを考えている感じが全然ねーなーと幻滅したわけ。

そば自体は標準的には美味かったけど、こういうことをやっていると長く続かないような気がする。

この手の見た目とベースラインには結構力を入れているけど、実際のところ意識的には安い立ち食いそば屋と変わらない、という類のお店はジャンル問わず最近増えているように思えてならない。まあラーメンブームの時に自家製麺風、自家製スープ風の100%業務用なお店がにょきにょき生えてきた時もだいたいオペレーションベースで見たらその正体は見抜けることが多かったわけで、最初から「値段なりだろうな」と過度の期待を抱かない店に比べると一見さん以外は「入るのを」お断り、な店になってしまう確率が高いのではなかろうかと思う。

KIRINがなんかやっている。
別格|ソフトドリンク|商品情報|キリン

うーむ、と思うわけ。コンビニの食物も最近少しずつ単価をアップするための「プチ高級路線」をとっているように見える。まあどんなに高級路線って言ってもスタバでコーヒー買うより安いわけで、この中途半端さが消費欲をくすぐるのは確かなんたけど、果たして継続して買い続けてもらえるほど、150円のものより良く、300円のものに近いのか、というあたりは結構怪しいようにも思える。まあ一度くらいは飲んでやるか、とは思うけどね。

そりゃこの経済状況の中で、インフレをインフレと思わせないようにインフレさせていくためにはクオリティーのベースラインが上がったように見せかけるのが戦略的には面白いのは確かなんだけど、インフレだから上がっている原価よりも更に上乗せしようということなんだから消費者としてはいつまで騙されてあげるかという話になってしまいそうだし、松屋のプレミアム牛丼からいつプレミアムという言葉が外れるかという問題なのかもしれないけれども最終的に残るのは高級っぽい割には実態がみすぼらしいという結果だけな気がしてならない。

別に「消費増税と円安で原価上がって苦しいから値上げします」って正直に言っていいのよ。政府の言っていることが正しければそのうち賃金がきちんと上がるし、間違っていれば貧乏人はプチ高級路線なんて喰えなくなるだけですからね。