でもさあ、この問題は観客が拍手や感動を表明することとは切り離すべきなんだよな。
出るか出ないかは大会の主催者や協会、そして本人の問題だからね。そして、出たのであればその結果について賞賛を送るのは良いと思う。今回はそういう結果が出なかったけど。
よしんばそれで倒れる羽目になったとしてもそれは観客が強要したことではない。もしかしたら出なければ視聴率ガーなんて向きはいたかもしれないけどそれは客じゃねーし。
もちろん、この記事が言っている内容は正しくて、感動云々について言えば物語的には桜木花道が後悔するかどうか的な話なんだと思うけど、特に個人競技において俺が死んでもチームを救う的な発想もないわけだし、でたけりゃ勝手にどうぞ(ただし大会側が止めろ)と思っちゃうわけで、何よりも命を大事にってもの生き方も狭める空気の一つではあるよなあと思ったりするんだよね。
問題があるとしたら、本人は危険性をどのくらい認識してたのかってこと。日本の「無理を押して」が危険性の軽視による慣習的な強要に近い空気である、というのはスポーツ界自身がなんとかしなけりゃならないし、その種の体育教育で育った我々には事実がもっと見えなければならないだろうね。
