novtanの日常

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夜6時に家族で食卓を囲めないのは何も仕事がブラックだからとは限らない


夜6時に家族みんなで夕食を囲める国に - 太陽のまちから - 朝日新聞デジタル&w

保坂さん別に嫌いじゃないんだけど、こういう象徴的なキーワードを使って世の中を紐解くのは昔はよかった昔にもどれ右翼とあんまり変わらんのじゃないかと思ってしまうので、なんとかして欲しい。

ということもあるので、僕の幼少期の記憶を語るとですね。

うちの父親は夜のお仕事、と言っても水商売ではなくて(大して変わらん気もするが)プロの演奏家だったわけですな。昼からゲネプロ、夜本番、土日はマチネー(昼本番)という生活(もちろん、人並みに休んでいるし、昔の楽隊というのはなんだかんだ言ってプレイヤーのほうが立場が強い事が多い)なので、朝起きた時には寝てるし夜寝る前に帰ってこないので、土日以外は寝姿ばかり見ていた記憶しかありません。もちろん、晩飯を全員で揃って食べる日のほうが少ない。

特にそのことを不幸だと思ったこともないし、土日が休みの日は普通に一緒に過ごしていたし(ただし、よく競馬場で遊んでたなー。競馬場で。隣が遊園地な場外馬券売り場で。)、ごく一般的な家庭に育ったものと思っているんだけどね。

元の話に戻ると、長時間労働よくないぜ、というのはもちろん分かる。よくないぜ。でも、夜6時に家族で食卓を囲むという象徴的な行動が世の中の指標目標であると言わんばかりの取り上げ方(まあタイトル誰がつけたんだって話でもあるけど)はなんだか自分の生い立ちが不幸だったのかと立ち止まってしまったくらいはインパクトが有ったんだよね。思い起こしてもそんなことなかったけど。

世の中にはいろんな商売があって、色んな人がいて、色んな人生を送っているんですよ。家族の幸せはどこまでいっても個々の家族が決める話でしかないし、生活スタイルのモデルケースとして提示されるならともかく、他者から当てはめられた幸せとは何かという文脈は、そこにはいらないんですよ。