恐るべきさぬきうどん
学生の頃、うどん県出身の後輩がそれを持ってきたのが全ての始まり。
それまで讃岐うどんなるうどんがいかなるものか、というよりも、うどんというのはご家庭のどちらかというと腰のない柔らかいゆでうどんと、稲庭うどんくらいしか種類を認識していなかった僕にオソロシイうどん県の世界を垣間見せたのであった。
その本はうどん県の首都の高校生は大抵が読んでいるという稀有なタウン情報誌の連載をまとめたもので、うどん県の中に点在する製麺所(兼うどん屋)を探訪し、恐るべきさぬきうどんの世界を紹介したものである。
もはやどこの店かは覚えていないけど、ある店のうどんを食した瞬間に団長の発した「ヌルヌルズィーベン!」という言葉が妙に頭に残っている。意味は無い。単にドイツ語で「007」と言っただけなんだけどw
そんなこんなで、讃岐うどんという存在を知った僕は、ヌルヌルズィーベンを求めて彷徨うのであった。
これか?これなのか?
そんなわけで、新春うどん特集も3日目になりましたが、うどん県は糖尿病が多いということもありまして、今回が最終回です。糖尿病怖い…毎日うどんはあかん…え?毎食じゃなければいいの?
打ち合わせで探訪した新宿にあるうどん屋に行ってまいりました。
[新宿・代々木] うどん・日本酒が自慢の店「慎」
ランチタイムをだいぶ外れた時間なのに混んでますね。と言っても、店内で2人待っている状態。程なくして座れました。
讃岐うどんと言ったら釜玉とか美味しいのでつい頼みがちですが、こういうお店に行った時はまずはぶっかけでしょう。ザルでもいいけどまあぶっかけでしょう。ということで、ぶっかけ大(大盛りは無料)かき揚げをオーダー。注文してから打って茹でるというなかなか大変なお店です。もっともこの時間打ちっぱなしですよね…
しばし店内を眺めます。カウンターなのでおいてある日本酒がよく…ん、ここ夜に来なきゃあかんお店じゃないの???最近話題の而今を始めとしたいわゆるアレな日本酒が超揃ってる…
程なくしてうどん到着です!
むむむむ…美しい…
出汁をぶっかけてGO!うーん、イリコのいい香りですね。ちょっと薄味かな…つる…こ、これはっ!
オリジナルのヌルヌルズィーベンがどんなものか知る由もありませんが、これはヌルヌルズィーベン…僕にとってのヌルヌルズィーベンはここで決定です。旨いよ!
かき揚げもしゃれおつなお味なんだけど250円としてはちょっと物足りないボリューム感。ああでもうどんうまい。きゅっと締まっているのに食感はヌメッとしていて気持ちいい…やっぱり締めたうどんは旨いな…薄味だと思っていた出汁も食べ飽きず主張しすぎず、終わり頃には濃くなくてよかった!と思う絶妙な加減です。大体最後の方味濃く感じるもんな…
いやはや、堪能しました。
しばらくうどんはいいや(フラグ