novtanの日常

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面接でリーダーシップの経歴を捏造してもバレるからね

たまーにだけど、母校の学生の支援で就職活動のお手伝いをしたりするんですよね。エントリーシートとか、模擬面接とかするんだけど、まあ最初の方の的外れっぷりとかは結構面白くて、ああ、自分が就職活動する時期にこういうのあったら楽だったんだろうなーと思ったりもしています。

僕自身は、今思い出すとアホらしいけど、典型的な「分かる人には分かるだろう」という発想で活動をしていたせいで、運が悪ければ大変なことになっていた。運が良かったと思うんだな。

さて、

しかし、「リーダーシップ」に関する質問の意図は、別のところにある。
面接官が知りたいのは、「人の上に立つ能力」ではない。
では、何を知りたがっているのか。
実は、ほとんどの面接官が本当に知りたいのは「進んで誰もやらないことを引き受ける責任感」だ。

面接官 「リーダーシップ」をとった経験はありますか? 学生 「はい、サークルのリーダーをやりました」というやりとりに見る、日本人のリーダーシップ観 | Books&Apps

ふーむ。ほんとにそうかな?

ぶっちゃけ、就職活動をする際に面接する側の地雷を学生が踏んでしまう時はたいていこの質問であることは間違いないんですよね。
そもそもここに書かれているように直接的に「リーダーシップを取った経験」を聞くなんてのはあんまり得策ではないんですよ。というのは、「リーダーシップを取った学生」なんていうのは案外少ない(そりゃ当然だ)のだけど、こういう質問があるのを知っていると、経歴を捏造してくるからです。そうすると面接は学生が言っていることが嘘かどうかを見抜く場にしかならなくて、それ以外のところにあるその学生の光る点を探す暇がなくなるんですよね。

どちらかと言うと大事なのは、リーダーであろうとなかろうと、自分がどういう役割でなにを考えてどういう行動をとったかを筋道を立てて説明できることだよねえ。
自分の行動が実質「リーダーシップ」じゃないのに無理やりリーダーシップと紐付けて語ったりしちゃったりするともう話の辻褄合いませんからね。

んで、「進んで誰もやらないことを引き受ける責任感」なんてのを知りたがる会社はたいていクズじゃないかな。だって会社の仕事のプロセスの中に「進んで誰もやらないこと」があるってことでしょ。僕なんかこんな質問となりでされたら「あれ、こいつバカを探しているのかな?」とか思っちゃうかもしれない。
もっとも、旧態然とした会社であれば「進んで誰もやらないことを引き受ける責任感」が大事なのかもしれない。

船頭が多すぎると船が山にのぼるので、リーダーシップを持っている人はほどほどでいいんですよ。ただ、細々とした意味でのリーダーシップは会社という活動の中ではどうしても必要になります。面接の場はポテンシャルを見せる場なのですから、嘘にならない範囲で脚色できるのであればその程度はいいかな。でも一番大事なのは「自分はこういう人間です」っていうことがちゃんと分かるためのアピールだよね。

面接する方も、きちんとやっているところはきちんと見ています。会社の求める人材像とどういう角度でマッチしているか。リーダーやってないとダメみたいなことは全然ないですよ。リーダーをできること自体は重要だしプラス度数が多いですけどね。だから志向があることは大事かもしれません。でも、やってもいないことをやったというのはバレたら完全にマイナスですからね。