novtanの日常

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「じゃあ安い人に代えて」と言われるハイスキル所有者の問題

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この話は正直いって、難しい問題だ。例えばこのエントリで引かれている事例について

駅売店の動向が好例だね。素早い客裁きが出来るプロのパートの人の人件費を削減するために解雇をして新人を入れたら、経費は削減出来たけど客がさばけないので商品回転率や売り上げが落ちる。効率を上げるために利用端末の改良をしたけれど、それでも客離れが止まらない......で、雑誌離れも畳み掛ける形で生じ、結局コンビニに任せた方がいいやって状況になりつつある。

この、「結局コンビニに任せた方がいいや」というのが最終的な解として成立しているんだよな。つまり、コンビニは「素早い客裁きが出来るプロのパートの人」のスキルを解体して、システムとして組み直した(そりゃあ未だに人に依存して客捌きが変わってくるところはあろうかとは思うけど)。それはにわかには出来るものではないから、自前でやるのをアウトソースするのが最適になってしまう。

(単純労働系)ハイスキル保持者頼みの仕事というのは経営的にはリスク含みで、特にそれが競争力に繋がるかどうかが重要なポイント。業種によってどんどんシステム(人間系含む)に落とし込まれているものであれば、早めに手を打たないとジリ貧になる部分であることは間違いない。

だから、真にハイスキルと言われるものについては、人間系にしか成し得ない評価・判断のサイクルが含まれていなければならないとは思うし、本当にその「スキル」でしか達成できない仕事なのかを常に問い続けていないといけないんだと思う。そのスキルが本来生み出すものにプラスαが必要であるとか。身内エピソードなので手前味噌的なものではあるけど、例えば薬局に雇われている薬剤師が単に薬を出すだけではなくて、来客にどう応対してどう常連客を作るか、みたいな話。

厳しい言い方をすると、単に仕事をこなすための部分のハイスキルに甘んじていると、いつか終焉を迎える。これは、会社の立場であっても、雇用者の立場であってもだ。ハイスキルの要員に甘えている会社は競争の波に飲まれるし、ハイスキルである自分に甘えていると、システム化の波に飲まれる。