novtanの日常

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世間の認識は「大変だから高収入」から脱却できるのかな

何をどこでどう大変だからその見返りが、という一般的な(多分に感情的な)考え方が世の中を「公平に」していると思っている人がどの程度いるのかという話ですが。www.yomidr.yomiuri.co.jp
で「天野教授は「今の医学生は、つらい思いをしてまで医師を続けなくてもいいのではないかと考えている」と指摘。その上で、「早い段階から志を持たせる医学教育が必要だ」と語った。」ということに例えばid:NATROM先生は

外科医のなり手減少、天野篤教授が現状を語る

「今の医学生は、つらい思いをしてまで医師を続けなくてもいいのではないかと考えている」「早い段階から志を持たせる医学教育が必要だ」。そうじゃなく、つらい思いをせずに外科医を続けられるようにしたほうが。

2015/10/14 23:39
b.hatena.ne.jp
とコメントされててそれはそのとおりだなあと思ったんですが、ふと考えた時に、冒頭の疑問が出てきたわけです。
「医師というのはつらい仕事と見返りに高収入を得て」いて、日中にゴルフに興じる典型的なドラマに出てくるような医師は悪で、志に殉じない医師も悪だ、という認識のもと医師という「階層」が社会に許容されていると考えたらどうなの、と。
多分なんだけど、ここで言う「今の医学生」ってのはそれを成立される最低限度の「つらい思い」すら拒否しているんじゃないかと感じなくもないわけですね。

これは色んな業界で同じことが起きていると思うんだけど、いわゆるホワイトカラーの仕事っていうのがだんだん事務作業化していって頑張って上を目指すより楽にそこそこの収入を得たい人が増えちゃってるんですよね。んで、いわゆるブルーカラーの仕事より労力が少なくて実入りが多いというぬるい状況ができている。これがいわゆる正社員格差になっていて、社会に不満の種を蒔いているっていう構図として考えた時に、「楽に高収入な医師(これも若干現実とずれてきているけど)」を目指せるのかどうかという問題が生まれてきちゃっているわけだ。

そうすると、ここで考えるべきなのは「志特になくて辛くなくてそこそこ貰えればいい」みたいな医学生がいたとしてそれを活用するか否かってことで。準医師みたいな資格を作って医者全体の負荷を下げるとか、訴訟リスクを減らすとかして「本来のつらさ」にフォーカスして仕事が出来るようになる代わり収入は少し下がるかもよーくらいでバランスが取れるのかもしれないね。