ウェブの時代になって情報の置き場が増えて祝着至極でござると思って過ごしている面は確かにあるんですけどね、実際問題、何でもウェブに置くことになって情報のコントロールはかえって難しくなったよなーと思ったりもするわけです。
そりゃ手帳とか電話帳とか失ってしまうということもあるけど、いつグーグルアカウントが消されるか、いつiCloudのパスワード解んなくなって本人証明してもデータが戻ってこなくなるかなんて考えると何でもかんでも一元的に管理するのはかえって面倒だよね。
そこいらへんのプライベート情報とそうじゃないもののワンタッチセキュリティスイッチみたいなものってなかなか難しいと思うし、本人もアクセスできなくなる可能性のある秘匿情報なんてのはろくなもんじゃないと思うし、普段は見せたくはないけど火急の際には他人がアクセスしてもOKな情報なんてのはいくらでもあるよね…
一方で、闘争の情報化における秘匿情報ってやましい物じゃないけど他人(特に敵側)にわたってもらっちゃ困るものではあるし、そのあたりをプライバシーの問題と合体させるとそりゃ犯罪組織やテロ組織であってもその情報は秘匿性を保つべきみたいな話になってしまうし、それはそれで一つの正義だよな。とはいえ、かつてPGPが輸出制限されていたことを思うと情報の重要度は増す一方なのに秘匿性の手段も増えているってことでまあ体制側は大変だよねー。
で、いずれにしても、情報の重要度のレイヤー毎にアクセスレベルを上手く設定するような仕組みってのが統一的なものとして構築されてくれると超ありがたいわけだけど、いずれにしてもアカウント凍結されたらアウト的な部分も含め、もうちょっとローカル&バックアップというのを個人持ちのリソースの中で手軽にできるようにしたいなあと思ったりはします。