novtanの日常

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現代の「生身過ぎる」アイドルは関係性が高まっているのか

今回の事件で起こった内容は特に現代特有というか、何かが変遷してきた結果だとは思わない気がしなくもないんだけどね。

だが、現実にアイドル達が商っているのは、“あなたの間近なアイドル”という、関係性を含んだキャラクターなのである。アイドルファンに対して「商品だけを買ってください。私はあなたのものではない」と要求する一方で、売買されているキャラクターのなかには「私はあなたの間近なアイドルです。関係性の近しいキャラクターです」というニュアンスが拭いがたく含まれている。なんという矛盾!

現代アイドルが売る「商品」とは何か・あるいは私達は - シロクマの屑籠

確かに僕らの年代にとって芸能人とは「向こう側の人」ではあったんだけど、一方で本当に(物理的に)手の届かない存在ではなかったのは今も昔も変わらない。関係性妄想は「俺らは夢を買っているんだよ」という向きにとってはやっぱり今も昔も変わらないんだと思う。むしろ、昔に比べると関係性より商品性の押し出しのほうが優っているようにも思えます。キャンディーズが「普通の女の子に戻る」と言っていた一方で、「普通の女の子のままアイドルします」みたいな現状は関係性を縮めるかというと物理的な距離が近くなっただけでむしろ金を出さなければ近づけない(昔はそもそも金を出して近づくという手段すらなかった)という意味で商品感が強すぎる。体験をカネで買うのはむしろ個人の関係性から遠ざかるのではないか。

件の被害者がアイドルではなくシンガーソングライターであるということによる比較はそれほど意味がなくて加害者が妄想をどこに置くかの違いにしか過ぎないので、カテゴリーの問題は直接は関係なく、単に物理的なアクセスの容易性がリスク要員であるだけじゃないかなあ。