novtanの日常

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萌え絵は世間に受け入れられているがオタク文脈からは自由でない

続き的なエントリ。

もはや萌え(あるいは萌え絵)が世間に受け入れられていない、という人は少数派なんじゃないかと思います。ただ、現状において萌え絵はオタク文化、文脈からはまだ自由にはなっていないレベル感ですよね。

実際のところこれは結構難しい問題で、例えば宗教画だ春画だなんだというものはある種最強であるアート文脈で解釈されるという地位を築きましたが、今のところ萌えはそうではない。これの難しいところって、ダイレクトにエロと繋がっていた過去はともかくとして、もはやそういう場面以外でも大量に使われているにも関わらず、まずエロが想起されるというギャップがあるという部分。こればっかりはド短期ではどうにもならない問題であり、物量で薄めていくしかない問題でもあり、そのためには記号的なものを付与することにより強く文脈を意識させるようなものは極力存在する場所を分けていかなければならない問題であり、換言すると到達地点がエロではない萌えというのを確固たる分野として確立するしかないのではないかと思ったりするんだけど、それって萌えなのかという究極の問題にぶち当たるのではないかと思ったりもするわけですね。

つまるところ、萌えというのは強く文脈を意識した分野の表現技法であり、そこから自由になるためには過去の遺物になるしかないのではないか、というようにも思うんですね(そして、完全にアート文脈で解釈されているアレなものは全てネタ文脈以外では現在真面目に創作物としては取り組まれないものがほとんどでしょう)。

今を生きる文化というのはそういうものなんじゃないかな?