novtanの日常

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議席を減らしても勝利ムードの自民党と投票率の低さ

自民党は改選66議席だったわけだが、今回改選の前回は2013年で民主党政権揺り戻し時代だからね。3年前は改選50に対して56議席、今回は66に対して57議席だから、大幅に席は減らしている一方で、選挙結果単体で見たら3年前より1議席多いわけだ。

これで勝利ムードなの、正直どうかしていると思う。でも、野党の現状を見ると、いくらでも抱き込めるレベルの結果になった、というあたりがそういうムードを作っているんだろう。民主党…じゃなかった国民民主党とか維新とか…

これだけ投票率が低かった割に、自民圧勝とならなかった、というのが実際には現状の世の中のムードをよく反映していると思ってて、正直なところ政権与党側の今回の戦略は適度に有権者に諦めさせ、世の中を変えるのに改憲をしよう的なムードを出すことだったんじゃないかとすら思う。もうちょっと投票率が高ければ山本太郎も当選していただろうし(これは結果的には良かったけど)、立憲のどうしようもない候補も当選していただろうし(これも落選してよかったけど)。

ともあれ、そういった選挙戦になったのは野党にも大きな責任があると思っている。というか、各政党が自らいろんな色を出そうとしすぎて「あいつがいるからあの党には…」となったのは明確に失敗だと思う。主義主張を貫いた等なんて残念ながら「れいわ」くらいしかいなかったんじゃないか。僕は結局立憲に入れたものの、「堂々と推せる人がいねーなー」と思いながらの選択ではあった。

そもそも、かつては共産党にばっかり票を投じていたんだけど、今の共産党はインテリでもなければロジカルでもない、弱者に迎合するばかりでなりふり構わず世の中を変える気概がない政党だと思ってしまっている。それでいて政権に対して冷笑的な態度をとるのだから。

もはや、犠牲を厭わず目標に邁進する、という方向性が世の中と合わないのはわかっているけれども、だからといってそこにロジックがなくなっちゃったら終わりですよ。「大義のためなら仕方がない」という運動はもうできない世の中である以上、弱者の味方ぶるしか生き残れないのかもしれないけれども、そうであるならなおさら、正しく弱者の味方であってくれることを僕は共産党に望んでいるのだけれども。

とにかく、今回の投票率の低さは作られた諦念ムードによるなし崩し的なものであり、こんな状況では「消費税増税が受け入れられた」などと言っている政権与党に対しても市民がなにを物申せるのか。こんな投票率でデモとかどうとか言ってもどうしようもない。僕らは次の選挙で投票率が上がるように、何をすべきか考える必要があるだろうね。