novtanの日常

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タワーマンションと駅徒歩何分のお話

素朴な意識として何度も触れているけれども、東京やその周辺において、「駅徒歩何分」の差異が大きな価値を持っていることが僕にはあまり理解できない。古くからの住民としては駅徒歩何分なんてのは通勤や遠出をするときのちょっとした時間の問題に過ぎなく、そこに住む(というよりは居る)ことはそこに愛着があるというようなものではある。
だから、一人暮らしをしようとして、実家から出るなら駅に近づかないと意味ないよねーからの駅チカ高杉問題という経験を持っている人は多いのではないか。

駅直結のタワーマンションで云々、という広告を見るたびに「へー誰が住むんだろうね」という感想をみんなで漏らしながら、その街の良さはどこだったろうと心を巡らすのだ。

言ってみれば、駅徒歩何分にこだわるということは、都会の忙しさに直結する住まいを選択するということにほかならないのではないか。魂を都会というものに縛られている。でも、同じ街でも徒歩10~20分で見える風景は大きく違うし、それを超えてくるとまた違った風景にもなる。もっとも、昔はそのくらいの地域に必ずローカル商店街が合った。今でも少し残っているところはある(住宅街の中に突然何件かのお店が連なっていたら、かつてそこはもっと大きな商店街だったはず)。そういった趣をノスタルジックに感じる住人だからこそ、駅チカにこだわらないのかもしれないけど。

ともあれ、駅チカである、という幻想的なバリューに支えられてタワーマンションは売れていくのだろう。その住人たちは僕と同じ街で風景を見ることができるのだろうか。