novtanの日常

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2次創作同人と商業インディーズの狭間で

同人というのは商業化をしていないことを意味するわけではないよね。元々は同人会員向けの活動をする、というものだったとは思うけど、太古の昔から同人外にも頒布(というよりは販売)されてきた歴史はあるし、完全に閉じる必要はない。当然だけど、1次創作については権利関係の問題は一切発生しないから、活動に制約はないよね。
一方で、2次創作同人ってのは「仲間内でやっているだけだから」あまり杓子行儀なこと言わないでやらせてよ、的な面で活動してきたこともあるから、ある意味「同人誌即売会での頒布+個人の通販」でしか頒布しないよ、がその建前を守るための一つの手段だったわけよね。
とらのあなで委託販売が始まったりとかでだいぶ前から色々建前崩れたところもあるけど、やっぱり決定的なのは「儲かる(利益を出すことを一つの目的にしている)」+「インターネットで普通に買える」の2点がデカいよねえ。堂々と売って利益も出て一次の権利者になんも還元されない、となるとやっぱりね。もはや2次創作商業インディーズでしかなくなっちゃったエリアはあると思うし、だとしたら仁義は切るべきだよね、と思うんだけど、許可が得られないであろう創作もたくさんあると考えると、なんだかなあってなる。

これって作る側もあれなんだけど、買う側の問題もあって、なぜか定期的に「広く遍く流通すべき」みたいな話が出てくるよね。そりゃ確かに欲しい物は欲しいだろうけどね、そういうものじゃないって割り切れないものだろうか。まあ、昔と違って「ある」ことが明確なものについて入手したいという気持ちが強くなるのは仕方ない気がする。

こうやって文化が変容してくる中で、権利関係の衝突が起きるのはもう避け得ない状況だけど、そもそも2次創作って作る側のウエイトが大きそうな文化であって、読み手の果たす役割は(お金の話を抜きにしたら)大きくないよなあ、って考えると、なんのために2次創作したいんだけってところに立ち戻らないと最終的には商業的な理由で決定的な問題が起きそうではあるよね。