前議論になった時も思ったんですけどね。これって「保育所使うなんてけしからん」の延長線上なんでしょうかねえ。
もちろん、いろいろ挙げられている理由の一つ一つは分かるんですよ。んで、それってジャングルでも言えんの？みたいな。コンクリートジャングルだけどな。
僕の子供の頃なんてのは車もそこまで多くなかったし、低性能だったし、まあその分安全性能も低性能だったけど、それでも事故は起きた。年間の交通事故が大台を割ったってのはわりと最近のことだよね（そうでもないけど相対的にはね）。ただ、「社会」っていうのが今よりも全体感のあったものだったから、割り切られちゃってる部分はあったよね。減らす努力は当然だけどしていて、今に至っているわけで。
そういう時代に比べると今はより安全側に全てを傾けているわけじゃない。そんな中で、安全性を確実に高める手段があって何よりもそれを大事にしないという方が僕はわからないんだよね。
社会全体が「子供が突拍子もない行動をするのはしかたがない」と思っていて、その結果を粛々と受け入れるというものであればまあわかる。
もっとも、この手の話の良くないところは、すぐに「じゃあハーネスを使わない奴は虐待な」ってなっちゃうところなんだけどね。そこに個人による裁量を認めず、結果についても個人に委ねないなんてことなんであれば、ご家庭での子育て制度なんてやめちゃえばいいんじゃないのって思っちゃいますけどね。ハーネスを付けても虐待、つけなくても虐待。そうじゃないよねえ。そのうち子供用自転車は虐待とかになりそうだなあ…
結局こういう話は度を超えない限りは個人の裁量の範囲内の話でしかないと思っていて、ことさらに虐待を叫ぶのはかえって全体主義の足音を聞いているような気がしてしまいますね。
