novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

「美味しんぼ」を振り返る(その3)

絵柄がだいぶ安定してきた時期。

第6巻「牛肉の力」
第1話。火消しの頭が本物の蒲鉾がなくて元気でない話。デパート行ってもろくな蒲鉾がないというのは今じゃ信じられない気もするけどこの時期はどうなのか。でんぷんの混入も悪とされてるけど、用途によるわな。にしても、手作りの蒲鉾を手放しで喜ぶ頭もどうかしているのでは。今後手作りすんの?
第2話。料理人志望の少年に本物のオムレツを食わせる話。知り合いの知り合いのよしみで頑張って作ってるのにいきなり失格とかほざくコミュ障山岡。まあパワハラじみた話で料理に情熱を失いかけている若者を救うと。完全に結果オーライ。
第3話。いきなり京都のほうが関東より野菜が不味いと一席ぶつ山岡。なんでも土の質の差とか。ほんとか?自殺しそうな同僚を精神的に追い詰める行動を取る山岡。有名な岡星に対するあれはこの時期から醸成されていたのか。これも完全に結果オーライである。
第4話。新聞社対抗食いしん坊クイズ大会なる謎のテレビイベントに出る山岡と栗田。他の会社の人間があまりにクズすぎて言葉が出ない。そこで出てきたカラスミにクレームつけた山岡。まあ通常運転だが、本物を食わせると言った売り言葉に買い言葉が「美味しくなかったら新聞の世界にはいられなくしてやるぞっ」にしても以下の肝の塩辛が時期はずれのカラスミより旨いのか、どうにも喰ったことがないもの過ぎて想像できない。
第5話。地主の娘を嫁にもらおうとする家の親父がわさびの扱いの下手さで地主を怒らす話。僕はどうにもこの山葵というものの扱いがよくわからない。さめ皮で丁寧にすった場合も金おろしですった場合もどちらも用途があるだろうし、刺し身を食うのにわさびが無駄に効き過ぎるのも本末転倒だと思うし、なんともかんとも。
第6話。美味しんぼの歴史に残るトンデモ回。なんと超能力者と一緒に空間を旅する。まあテーマはコンソメスープに日本のスープ(つまり吸い物)も引けをとらないというだけの話。
第7話。なんか知らないが野球選手の好きな食べ物をリサーチしている山岡たち。みんな焼肉大好き。で、何故か牛肉の美味い不味いを牛から判断する雄山との勝負。牡と牝の違いを見逃す山岡。しかし雄山がトンデモなことを言い出す。「あの囲いの中の仔牛は全部牡だ。しかも去勢してある」ええと、去勢しないほうが味が劣るんじゃないんでしょうかね…
第8話。外国育ちで箸を使いたくない娘に悩む父親。娘と一緒に箸作りの現場を見に行った山岡は都合よく雄山に邂逅する。京都の食通が箸の先だけを濡らすことに気づかない山岡を叱責する雄山。えーと、料理を卑しめたまで言うのはどうかと思うんだけど、それ以前になぜ自分のではなく他人の箸と比べさせるのだろうか。

第7巻「大地の赤」
第1話。トマトの色の器を作ろうと熱心な陶人センセを怪我させる山岡。ほんとにろくでなしだ。お見舞いにトマトを持って現れた雄山が陶人センセにも山岡にもクレームを付けられる珍しい話。形だけの有機農法なんてものを雄山が持ってくるなんておかしい。で、アンデスっぽい環境のハウス栽培のトマトに脱帽する雄山。どうにもこうにも。
第2話。中松警部が歌子さんのアイスクリームを旨くする手伝いを山岡にさせる話。アイスの断面を居合抜きで作成するというよくわからない作業。
第3話。お茶を習い始めた板山社長が行けてないお茶の先生の元に山岡を連れて行って練乳かかったイチゴを見て大揉め。まあ一期一会の話なんだということは大きくなってからわかったんだけど、だからイチゴだったのかー(アホらしい
第4話。仕事中の新聞社を取りに来ていきなりオールドミスを激写し始める写真家荒川。いやいくらなんでもプロ根性無いだろ…で、寿司職人の写真を取りたいのだがどうも美しくないという話を相談し始める。でまあ途中の寿司屋で小僧?に運ばせるところで山岡と二人して激怒するのはわかるけど、田畑女史の小僧さん呼ばわりもたいがいだと思うぜ今読むと。まあその後みんな下働きとか好き放題言っているけど。で、どこ行ってもしっくり来なかった握り方が1店だけしっくりきた。ご飯ちぎらないから。その後の寿司マンガとか読んでるとシャリの分量を把握するのはわりと基本的な話でそんなことないだろと思うわけだけど。
第5話。豆腐研究科ブラック師匠登場。もっともまだ落語家になってない。にしても、いきなり山岡は日本よりロスのほうが本物の豆腐が多いんじゃないかと事情通を気取る。行ったのか?
第6話。鯛釣りに出かける文化部ご一行。電車の中で釣り人に馬鹿にされる。で、養殖の鯛と区別がつかない釣り人たちをとっちめる。まあ流石に鯛はなあ。
第7話。国際目玉焼き会議にいろんな新しい目玉焼きを提案する山岡。もちろん国際目玉焼き会議など存在しない。
第8、9話。問題行動を起こす写真家荒川が田畑女史にプロポーズするためにボクサーを勝たせる話。野菜のフルコースなるものを喰って元気が出るボクサー。ハングリー精神がいまいち。

この辺りは全体的にお話のためのお話が多いなあ。