novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

貧テックがヤバすぎる

今日、目に入った2つ。
cash.jp

これさ、ほとんど質屋と一緒で実質融資なわけ。で、融資は金利が規制されているわけ。で、現状質屋だけは実質金利規制がちょっと緩い(月利換算9%)んだけど、質屋の場合はいつでも弁済できるようにしなきゃならないので、本当に借りてた期間だけの利息になるわけ。ところがこいつは固定で15%ですよ。2ヶ月の期限まで返さなければまだしも、直後に返したら日利15%。年利に換算すると…ちなみに、質屋営業法での許可は取ってないのでいずれにしてもアレ。
で、こういう「手数料」名目で規制を逃れようとしているパターンが結構見受けられるのね。
例えば、最近流行っている早給システム。これいっぱいあるから見てみるといいよ。これも手数料を金利に換算したら「暴利」に近い。ぶっちゃけ、みんなが忌み嫌う「銀行のカードローン」のほうがこういう用途だったらよっぽど良心的なわけ。というか、消費者金融ですら全然マシなわけ。

これなんかリリース前で詳細わからないけどさ
payday365.jp
そのたぐいだよね。

もちろん、「法律的には問題ない」というのをみんな言うんだよ。でも消費者金融のかつての暴利だって「法律的には問題ない」だったわけで、消費者の無知や弱みにつけこんでアコギな商売やっているわけじゃん。これを褒め称えてカードローンとかクレカ(リボ払い含む)をDISってる人はちょっとよく考えてみたほうが良いと思う。

といっても「問題ない」のは「解釈の問題」であることも多いので、どこかが問題になって裁判になって判例が出たらひっくり返るんじゃないかな。利用している人が訴える、というのですぐ問題になりそう。

金融関連のお仕事をしているとたまにやってくる、「FinTechやりたいんだけどさ」っていう異業種の人は大体これ系ね。少額融資にしたってもっとマシなものがいっぱいあるし、銀行も個人向けの与信をだいぶ見直しているし、こういう過渡期のサービスは1年後くらいには滅びていればよいのに。

貧テックについて

典型的な事例なので刺さっちゃいましたが、これは僕の造語ではないです。多分初出は
フィンテックは”貧テック”?ーー日本において金融とテクノロジーが存在感を増すために必要なこと - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)
かな?

電話を受けるスキルの話

こういう話を見ると毎回何とも言えない気分になる。

togetter.com

僕と話したことがある人は多分信じられないんじゃないかと思うけど、僕はあまり人と話すことが得意ではない。少なくとも、そう思っていた。ましてや見知らぬ人と話すなんて信じられないと。

これは以前も書いたことがあるけれども、結局のところ、話をする、というのはスキルでしかなく、スキルはトレーニングである程度身につけることができる。社会人になる前は会社で電話を取る自分も、お店で気軽に店員と話す自分も、全く想像できなかった。

なので、こういう話の何が僕の気分を刺激するかというと、「そんなの嫌がってたらもったいないよ」ということでしかないんだよね。

電話自体が非効率、というのは場合によってはあるかもしれないけど、ビジネスプロトコルとしてもそうだし、いろんな確認という意味でもそうだし、全てをメールやチャットで終わらせるというのはある程度関係性が確立されてないと「リスクが高い」行為だと思っているしね。

電話を受けるスキルなんて大したものじゃない。多少定形から外れていても怒り出す客(客とも限らんし)なんてそう滅多にはいない。向こうもビジネスプロトコルとして電話をかけているんだから。

嫌がる気持ちなんて場数を踏むだけで解消されることがほとんどだ。もっとも、しょっちゅうクレームの電話が来るような会社だったら別だろうけど、そうじゃなければ場数は正のフィードバックを単純にもたらしてくれる。あ、この程度でいいんだ、というね。

それは、僕にとってはウィンドウショッピング中に店員が話しかけてくるという事象にも適用できた。あ、この程度の応対でいいんだってね。これは社会人になって向こうもビジネスだ、ということを認識したから、というのも大きい。別に人間関係求めてるわけじゃないんだからね。

そういう割り切りができるようになったら、交渉とコミュニケーションというスキルが大幅にアップしているわけだ。

僕は未だに見知らぬ人とは話したくないし、コミュニケーションが得意中の得意とは言い難い。でも、社会人になって身につけたコミュニケーションスキルというのはものすごく大きいし、「苦手だから」で諦めてしまうのはとてももったいないんじゃないかなって思うんだよね。

リモートワークの導入に失敗するのは「時間に追われる」から

コラム的な話をQiitaに書くなよ、と思いつつ、たしかに大事な話かな。
qiita.com

僕の勤める会社もご多分に漏れず、Office365で働き方改革、みたいなことはやっている。結果として、ある程度うまく行っているようだ。というのは、基本的に「ゆるい」からなんだろうと思う。会議の予定は全部Outlookのスケジュールに入っている。共有すべき情報は好きなときに共有OneNoteとTeamsで提示している。気がついたときに見ればよいし、書けるときに応答すれば良い。本当に必要な急ぎの手続きとかは電話が来る。基本的に社内にはいるけど、社内にいなくても問題なく仕事ができる。社内にいるからといって、無駄に引きずり回されたりはしない。もっとも、簡単な相談とか、確認とかは社内にいて共有していた方が良いし、丸まってしまう報告よりは現場の生の声を聞きに行きたいこともあるので、リモートワークができるからという理由でリモートワークをする必要はない。リモートワークで対応しなきゃならなくなったときとか、一日客先回っていて間の3時間に1時間だけ仕事しに会社に戻らなくて良くなったということだけで仕事の気分が随分楽になるのだ。

これ、稼働の管理とか、成果物の出来高管理とかにつなげてしまうととたんに厳しくなるように思える。だから、正確な進捗管理が「日単位で」必要な仕事には向いていないと思うし、リソースの共有がリアルタイムで行われていないと、まずい状況に気づくことも難しい。でも、そういうことを打ち砕くためのツールはこの3年位でかなり整備されてきたようにも思える。

なので、リモートワークというか、働き方改革ってのは仕事をするってことの概念をかなり変えないと意味がないし、効果も限定される。ぶっちゃけ、今会社でやっている仕事のやり方をそのままリモートでできるように対応します、というのは間違っているとすら思う。