novtanの日常

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SIerは橋を作る

SIerの仕事、と言われてどういうものをイメージするか。あるいはSIerのエンジニアである自分の仕事をどう説明するか。

これは時期や規模によっても大きく異なるんだけど、今の僕がイメージをしているのは「橋を作る」だ。向こう岸に渡る手段はボートかもしれないし、飛行機かもしれない。豪華客船がいるかもしれないし、ドローンで十分かもしれない。でも、僕が作るシステムは「橋」なのだ。これがSIerだ。

もちろん、これは雑な例え話にすぎない。でも、SIerが対象にしている仕事のイメージってこれかなあって。悪く捉えると公共事業的なものとも言える。

で。

www.eyasu2008.com

こういうのはタイトルを見ただけでまず萎える。SIerの仕事、というのは僕がここで雑に示した以上にたくさんバリエーションはある。当然だ。だけど、SIerで仕事をするのはどういうことか、ということを考えずに面白いつまらないというのはナンセンスであるよね。ゲーム作りたくて社会人になったのになぜか市役所の窓口で受付をしている、という現状に対して市役所の仕事がつまらないというのはその仕事をするつもりがなかった人が言う言葉であってSIerの仕事がどんなものかわかった上で、つまらない、と言っているレベルの言ではないよね。じゃあ、中を見てみる。

ITエンジニアというと、流行りの業種で古臭い慣習にとらわれず、実力主義で自由なワークライフを想像する人は多い。しかし現実は違う。

想像が足りてませんでしたね。

日本は世界中で製品を販売するものづくり大国なので、お客さんは製造業が中心だ。そうすると自然と製造業の慣習に従うことになる。彼らは歴史が古い企業が多く、平均年齢が高く頭の硬い人間が多い。日本のプログラマーやエンジニアの大半は製造業の奴隷になっている。

ここから先の話は読むに耐えない。単に製造業は頭が固くて馬鹿であるということをなんの根拠もなくいっているだけだ。

大学を卒業してから入社した会社とその次の会社は、エンジニアをお客さん先に常駐させてお金を稼ぐビジネスモデルだった。大半のIT企業がそうなのだが、彼らは自分たちのことを正社員だと思っている。しかしやっていることは、時給で働く派遣やアルバイトと何も変わらない。

だと思っている、と派遣やアルバイトと何も変わらない、の間に全く理由がない。また、これが業界標準であることを仕切りに言っているが、根拠がない。

自社開発できるほどノウハウがある企業であれば、優秀なエンジニアを外に出すことはない。常駐させて客先の指示通り仕事をしても相乗効果を生まないからだ。どれだけ効率よく仕事をしようが単価80万円の稼ぎしかない。

単価80万とか安すぎじゃないですかね…なお、優秀なエンジニアなら現場を仕切れるため、2次請けの会社を含め莫大な人数をコントロールし、たくさんの売上と利益を上げることも可能である。その人数を自社で直接雇用でき、それを続けられればなお良い。自社開発するのと客先で開発することの差は実際のところ優秀なエンジニアほど「問題にならない」のだと思っている。

人身売買のビジネスモデルの元で仕事をしていると、そもそもプログラミングすらまともにできる保証すらない。ソフトウェアを開発するためにIT企業に入社したにも関わらず、プログラミングするのが夢のまた夢ということになる。
理由は客先企業の都合のいいように使われるからである。自社の社員でもない使い捨て、いつ辞めても困らない人間に経験を積ませようと思うことは当然ない。

はいそれ単なる作業要員派遣。ってことじゃない?であるにしても、客先だって派遣されている人間がかけらも成長しないと困るんだけどなあ。そうじゃないとしたら、よっぽど作業しかしない現場なんじゃないかなあ。
もっともプログラムをする仕事になるかどうかはSIerのポジションが高さによるので、その通りの部分はあるかもしれない。もっとも、プログラムのできない、システムのわからない、エンジニアなぞ10年以内に絶滅すべきだし、するだろうけど。

エンジニアの個人の裁量権というのはほとんどない。この週はプライベートで忙しいから楽に仕事をして、その分来週に挽回しようという考えは許されない。朝早く職場にきて自分の仕事が終わったらからとしても早く家に帰れるわけでもない。

毎日その日の作業を報告しその作業が終わらないと家に帰れない。実際には終わらないことの方が圧倒的に多い。仕事が終わらなかった時に、定時に帰ると終わらない理由を必要以上に追及されるが、10時まで残業しているとしょうがなかったとなる。

実力があるエンジニアであれば、あまり悩むポイントではないと思う。計画の段階で無理がなければいくらでも裁量は作れる。自分に実力があっても作れないのだとしたら単に現場がクソなだけだ。当然だけど、終わると予定した作業が終わらないのであれば、その理由とキャッチアッププランくらいは報告すべきだと思う。そもそも、少し仕事の負荷を下げて早く帰る予定の週において、仕事が理由なく終わらないなんてことは優秀なエンジニアにとってはあってはならないことだ。それは言い過ぎとしても、言い訳して変えるのが上手になるべきだ。

全部突っ込んでいるとキリがないのでこの辺にしておくけれども、SIerにネガティブな感情を抱いている人はこのエントリに結構頷くのではないかと思う。僕としては、自分たちが作っているものが冒頭で言う「橋」であるならば、作業の管理を含めてきちんとやらないと上手く完成しないし、そういうものを作ることを目的とした会社にいるんだ、ということは意識してほしいし、それを作ることが楽しいと思えないのであればSIerにいても面白くないんじゃないかと思う。だから、「面白くないからやめる」というのは正しい判断だと思う一方で、SIerの仕事に楽しみを見出して働いている人は決して馬鹿でも古くて頭が固い人間でもない。むしろ「船があるんだから橋をかけなくて良いだろ」とさもテクノロジーが解決策を見出したかのように橋を作る人を見下すような人が頭の固い人間なんだと思っている。願わくば、それを優秀なエンジニア(とそれを最大限活かすスタッフ)だけの集団でやってみたいものだ。

SIに携わっている、全ての優秀なエンジニアの人に、感謝したい。

ニセ科学批判に対する藁人形批判について

最近、よく見るようになったんだけど、そもそも勝手にニセ科学の定義を拡張した上でニセ科学批判がおかしい、というまあなんというかマッチポンプな批判を行っている人たちがいる。
~もニセ科学と言えなくもない、だから(それを批判するとおかしくなるので)ニセ科学批判はおかしいみたいな話ってもはやロジックではないといっていいレベルなんだよね。

ニセ科学批判が対象にするのは、あくまで科学的に証明されていることを装って、明確なデータを出さずに、効果がないもの、あるいは過剰な効能、あるいは有意差などを「あると証明された」体で示すものだよね。まあこの定義も人によってブレると思うけど。

最近食べたラーメン二郎

だいぶ前不愉快な思いをした結果しばらく行ってなかった桜台二郎も最近はちょいちょい行くようになったのですが、今年に入ってからたまたま仕事で他の二郎の側に行くことが多く、結果的に二郎巡りを何軒かしてしまいました。

品川二郎

ちょっと量が多かったなー。麺も野菜もね。割りとオーソドックスな感じなんだけど、いわゆる二郎の味と麺の方向性とはちょっと違うような気がした。

三田本店

15年ぶりくらいに行ってきましたよ。感動的ですね。コップが変わっていることに時代を感じましたが、おやじさんは元気そうで何より。
で、相変わらず雑な感じでドーンと豚が入っているし(昔はもっと固くてまずかった気がするけど、これは豚肉そのものがだいぶ変わったんだろうな)、野菜の盛りももやし比率も相変わらずですが、とにかくまあこれが二郎だよなというスープの味。これなんだよ。だから僕は桜台二郎に行ってしまうのだろうな。

荻窪二郎

方向性的にはひばりに近い味。つまり、旨味が過多な感じ。旨味が先にガッツリ来られるとどうも二郎って感じが薄れ…はしないけど、ちょっと違うよね、と思ってしまう。

桜台二郎

なので、スープで食わせる感が本店に近いのはやっぱり桜台。でも桜台最近助手一人営業とかそれは反則な気がする(店主いる率は一時期よりはだいぶマシだけどさあ)。

同じ様な食い物でもなんでこんなに味違うんだろうね、単純そうに見えるんだけどね。二郎は奥が深い。