美味しんぼ鼻血問題は騒ぎがこれくらい拡大した時点でもはや美味しんぼそのものはきっかけにすぎない、という事になりそうですね。3年かかって人心が多少なりとも落ち着いたところに「真実」の名の下に新たな(内容としては単なる繰り返しで陳腐な)主張をして混乱を起こすというのは陰謀論的にはいろいろ言えちゃいそうでどの方面からもトンデモ言説が飛び交いそうですね…
とまれ、鼻血が「震災及び原発事故」を遠因にして有意に増加するということそのものは可能性としては大いにあります。この話について否定的な見解を見せると調査結果により反論されるというなんともかんともな事例も起きているようです。
文系の学部に通って一般教養で面白かったのは化学と論理学だったなあと思い出します。論理学は苦戦していた人が多かったし僕も一部理解しきれなかったところがあったりしますけど、ものの考え方を学ぶと言う事は嘘を見抜く力をつけるということがよくわかりましたね。
自分が正しいと仮定した主張は往々にして詭弁的になりがちで、そこに気をつけないといけないんですね。
さて、鼻血の件。
みんなそれぞれ「正しさ」を意識しているのでしょう。ただ、そこには前提や範囲の誤りがたくさん見えています。
正しい事を断定する事は難しいですけど、より確からしい事をきちんと見抜いて行きたいものです。
