novtanの日常

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残業キャンセル界隈なるものと、そもそも残業とはなにか

なんでもキャンセル界隈ってつけときゃ今風で話題になるだろうというのが見え見えな話に乗っかるのもあれなんですが。

news.yahoo.co.jp

この記事の中での会話は非常に作り物っぽいんだけどさ、とはいえ残業は「嫌なもの」じゃなくて「恥ずべき害悪」と言わんばかりに忌み嫌っている人がいるのも事実だと思うんだよね。そりゃ残業なんて好きな人はいないよ。仕事中毒の人には残業という概念はないしさ(それはそれでどうか。

まあね、身も蓋もない事を言うと残業というのは会社と従業員双方で課題を有耶無耶にする代わりに時間にお金を払うよというトレードの話なのよ。いや、これは一般論でもなんでもなく、僕の考える残業の本質ってだけなんだけど。会社の側からすると、仕事量の妥当性と従業員の待遇に対する妥当性をともに曖昧にすることができる。従業員の側はそれの裏返しでしかない。純粋に生産性を軸に考えるとさ、もっと働かなくていいけど給料もそこまでね、とか、時間内でもっと働いてくれたら給料も上げるし君その能力あるよね、とか、お前能力足りないから給料下げるか残業して頑張るかどっちがいい?とか、そういう細かい生産性に応じた細かい評価と待遇の決定をしなければならず、また会社からすると繁忙期や閑散期に合わせた人の調整をしなければならないし、従業員側からすると休みたいときに休むための調整をうまくする必要があるし、仕事量が落ちたときの給与の補填も考えなければならない。そういった面倒さを全て曖昧にして解決するのが「残業してもいいよ」というコンセンサスなんだよね。

なので、仮に残業キャンセル界隈というものが成立するのであれば、その界隈の人間は一挙手一投足について厳しく管理監督される必要があるわけだよね。そんな面倒な界隈に所属するの止めたほうがいいよ。

今日のラーメン:二郎系への失望と希望

ここ最近、桜台二郎ロスからの二郎系行脚の旅が続いていたんですが、どうも得るものが少なすぎるのでそろそろいいかなあと思ってはいます。これは完全に個人の嗜好だからどうしようもないんだけど、あんな感じの食べ物でもしっくり来る店はなかなかないものですね。


三越前 神田 らぁめん 悠。見るからにざるラーメンなんですが、ほりうち出身らしい?まあそういう味なんだけど丁寧な感じで良かった。


練馬 麺屋音。全メニュー制覇した。それ以降足が向いてないんだけど、なんというか、大人しいんだよな。もうちょっとこう突き抜ける何かが欲しいところなんだけど。


竹ノ塚 煮干し中華そば 山形屋。場所的に訪問しづらいけど気になってたので足を伸ばしてみた。見た目よりも普通な感じで良かったんだけど、確か大盛りにできなかったのかな?というのもあり、若干ボリュームに難ありって感じの印象。それ以外は特に文句ないけどまあ行きづらいね…場所的に…


松原 つけめん 満を持して。つけ麺探求の旅で適当にピックアップして訪問。まあ見た目に反した味はせず、驚きもないけど納得のクオリティはあって近くにほしい感じの店。何回も足を伸ばす感じではないんだけど、足を伸ばしたくなる店って行列しすぎててもういいやってなっちゃうからこのくらいの店が近所にあるといいんだけどなあ。なんか低評価してるみたいな文章になってしまったけどそういうことではなく突出していないだけでとても美味しかった。


江古田 長男、ほそのたかし。最近えらい行列になっているから中々入りづらいんだけど、行列の原因は回転の悪さでもある。つけ麺メインだとまあしょうがないよね。そういえば昔、会社の近所の某店で注文してから秒で出てきたことがあって、たまたまにしても注文前に茹で上がってた麺を出されたとしか考えられなかったのが悲しかったな。
さて、正直コスパは良くないと思うんだけど、近隣のつけ麺屋の中ではトップクラスに安定感はあると思う。


池袋 魚郎。せたが屋グループの二郎インスパイヤだけど名前の通り、魚介スープ系二郎というね。でもこれがまあ良かった。下手に二郎コピーでない分、きっちりまとめてきた感じ。まあ二郎のような二郎でないものであることは間違いないんだけど、そういうつもりで食べれば全然悪くない。


練馬 ラーメンショップ 〇Q。たまには。ふらっと行ったら入れて適当に満足して帰る、という感じの店なので開店当初みたいな行列はなくてとてもよいんだが、ちょっと保つのか心配ではある。


大門 いづる。どうも簡単に行けるドロドロ濃厚煮干し系がここしかないのでつい足が向いてしまうけど、無難から出てこなくなっちゃったのでもったいないよな。


神保町 ラーメン盛太郎 神保町店。比較的二郎っぽくてよかったけど、なんかこうもう一味ほしい感じのなにか。


新橋 纏。久々に行ってみた。つけ麺食べたくて。流石に安定の味って感じはしました。店が狭いので荷物持ってるときには入れない感じで中々いけないんだよな。


人形町 金蠍。担々麺で蠍っていうと神谷町とか愛宕あたりにあった店を思い起こすけど関係あるのかな。おしゃれな店だったけど味は普通。角煮って言っている肉が角煮と言うには味が薄かったのが残念だけど全体としてはよかった。


田無 ラーメンくれは。見た目から若干わからないけど豚骨ラーメンの店でちょっと変な場所にあるから行きづらかったけど、ちょうど近所で用事があり、隙を見て来店。食べてから後悔したね。これはもっと時間があるときに来てゆっくり食べないといかんかった。全然気取った感じのない店だけど、中身は本物。今度この店に行くことを目的に出かけてもいいなと思わせる店。


練馬 LAST BOSS。まあすっかり居酒屋ラーメンみたいになっちゃったけど、実際のところ結構美味いのよね。メニューも良くわからん感じになってたけど…あとちょっと高いかな…でも味は良かったし、休日昼にもやってくれないかねえ。


池袋 麺処GROWTH。結構昔からあるんだけど、店主がボクサーかなんかで不定休多めとか。場所も変なところだし、ちょっと怪しげなところもあって全然行かなかったんだけど、思い立って行ってみた。いや、ごめん、これまで行かなかったの不正解でしたね。つけ麺を食ったという満足感があってしかもちょっと安め。場所に難アリとはいえ、また行くべき。かなり満足感あった。


亀戸 ラーメン二郎。非乳化の中でも評判高め、ということでどうかなと思ったけど、やっぱりちょっと麺が合わない感。トータルバランスは悪くないんだけど、好みではなかったな。


荻窪 麺家 龍~Ryo~。できたばかりのとき以来の来訪。なんたっていつもならんでるからね。一時期魔のテナントだったところでこれだけ安定して営業できてたら安泰でしょう。
この店は家系としては特筆すべきことに、「威圧感がまったくない」のです。なんなら家系って元気が取り柄みたいな店が多い中で、非常に落ちついている店なので、入る怖さがないです。家系のそういうところに尻込みしている人には特におすすめ。


江古田 鷹の目。急にできた二郎インスパイヤ系の雄の江古田支店。鷹の目って行ったことなかったから期待していったんだけど…いや、期待しすぎたのかもしれないけど、やっぱりこれじゃない感はある。でもこっちの方が好きって人もいるだろうな、というくらいは個性がきっちりある店なので気が向いたらまた行く気にはなった。


練馬 酒晴。居酒屋のランチのラーメンなんだけど、それにしては普通に美味いなって思ったら丼に書いてある仁屋ってラーメン屋がグループにあるのね。普通に美味しくてびっくり。


広島駅 ばくだん屋。帰省の帰りに。本当は懐かしい感じのラーメンを食べたくて、陽気という店を狙っていたんだけどお盆ってこともあってのかやってなかった。このつけ麺も有名だけど、なんというか、辛い港屋ラーメン版みたいな趣の食べ物ではあるよな。嫌いではないんだが、ラーメン食べたいときに求めているこってり感はないので冷やし中華の気分で食べたいような感じはする。


浅草橋 ヌードルボウズ n坊。なんかエラくアレな煮干しをやってると聞いて来訪。冷やしってのもあって見た目ほどの濃厚さを感じなかったのがちょっと残念。悪くはないんだけど、だしを食ってる感じがしたのでラーメンとして考えたときのバランスはあまり良くなかったかな。というか、冷やし系って難しいよな…


北品川 中華そば 和渦 TOKYO。ここってMENクライの親分なんだね。変な場所でやってるけど、安く提供するため、という立派な話で、確かにここ最近のこの手のラーメンの相場よりはだいぶ安くて大変よろしい。バランスの取れた一杯だったけどMENクライの方がインパクトが有ってよかったな。近所にあれば通うけどわざわざ通うには場所がちょっと…なので地元で愛されて欲しい。


練馬 野中家。家系でつけ麺ってどんな感じなんだろうと思って頼んでみた。正直良くわからない味がした。家系はラーメン食っておくべきだな。


小伝馬町 たた味。注文が謎のQRコード事前決済読み取らせ食券発行になっていて、分かる人には便利だけど難しいって思う人いそうだな。でもまあそれはそれとして、久々に来訪して、夏っぽいメニューを頼みましたがまあこの振り切った感じの唯一無二って感じはいいですね。お店の人の雰囲気もこんな乱暴なラーメン作る感じじゃない優しさに溢れていていい店ですね。


高井戸 塩そば時空。行列店で炎天下だがタイミング的にそこまで混まないだろうと思って思い切って行ってみた。実際にそこまで並んでなかったけど、ファストパスみたいなのがあるらしくそれなりに待って入店。人気が納得の味。なんだけど、やっぱりこの変な場所まで行ってしまうともうここに並ぶしかない、みたいな感じなので中々来訪が難しいね。


浜松町 ハちゃんラーメン。非常に安心感がある。これ以上値上がりしないかどうかだけが心配。


八丁堀 セアブラーメン 東中八。健康に悪そうすぎるラーメン屋ですね。健康に悪い=美味い。大変よろしくないです。また行こ。


赤坂 博多ラーメン 和。ちゃんとした豚骨ラーメンで替え玉1玉無料も嬉しい。なんだが、何故か回転がよろしくないのが謎でした。まあ席が少ないのに外人混じりの4人組が食い終わったあとも駄弁ってるのがいかんのだけどそれだけじゃないような。結構丁寧に一杯一杯作っている感じか。博多ラーメンだから回転早いだろうと思って行列に並んだ(食券先買い)のでヒヤヒヤしました。ヒヤヒヤしないときに食べたいわ。


中野 春日亭。油そばの店はそんなに行かないんだけどこの向かいにも油そば屋ができたロケーションでなんとか頑張っているチェーン店にたまには行ってみようかと。いやなんというか、もう油そばってラーメンを逸脱しているよね。なんとなくだけどラーメンの麺を特殊な食わせ方しているイメージがあったけど、もう麺もあんまりラーメンのものという感じもしなくなっていて、こういうのでいいんじゃないかと思いました。


新所沢 自家製麺まさき(非乳化)。いろんな二郎系に失望してきたけど、最後の砦感があって訪問したここ、とてもよかった。麺は柔らかめというわけではないけど、しっかり茹だっていてデロでもワシでもないブリブリ感があって、それでいて中まで熱々に仕上げられていた。これよこれ。これがいいのよ。無料のオプションしか頼まなかったけど豚とかも含めて色々考えてもいいな。場所的には遠いけど都心の店に行くことを考えるとあんまり変わらない(ただし食い終わったあと帰るしかないw)。

というわけで、家系と二郎のノスタルジーを摂取するための旅はしばらく休んでいいかなという気持ちです。直系で好みの店がまだあるかもしれないという希望はなくはないけど、わざわざ探しに行くのはしばらくお預けです。

帰省して考えた限界集落的な田舎の話

お盆に墓参りをできる日程が立てられたので弾丸ツアー的に田舎に行ってきた。帰省といっても親の実家であり、住んでいたわけではないんだが、とはいえこれまでの人生全体で考えると2~3年分くらいの日数は暮らしているので、故郷的なノスタルジーはちゃんとある場所ではある。隠す話でもないので簡単に所在を述べると、広島県庄原市東城町ということろである。谷繁の出身地だね。

昭和の頃は「町には」人は結構いたし、家の周辺(山奥なので、隣の家は300mくらいは離れているが)の家々も大体ちゃんと人が住んでいたものだけど、今や空き家も多いし、とはいえ放棄された集落というわけでもなく、米やら野菜やら菊やらを栽培している農家がしっかりといる。けど、もう交通網は完全に崩壊はしている。昔は近所(と言っても歩いていくとなると大変)の商店で日常のもの(特に喰い物)はなんとかなったし、ちょっとプラスで欲しいものがあれば駅(車で20分くらい)の農協にいくし、それでも足りない場合は町(車で60分前後)に行くわけだ。なお最寄りの国鉄の駅は遠すぎて使い物にならない。

家の周囲に沿っていた3桁国道(当然1車線レベルの幅しかない)はいつの間にか整備されてちょっと離れた場所に新しい道路として開通した。これのお陰で町まで60分が15分に短縮されるという恐ろしいことが起きた。ともあれありがたいことである。

電車の状況も大きく変わった。子供の頃は広島まで新幹線で行き、そこから芸備線の急行たいしゃくで備後庄原(母親の実家がこっちにあった)まで行っていたものだ(広島から2時間はかかる。各駅停車だと4時間かかった)。そこから東城方面にもそれなりの本数が出ていたから、列車で移動することも現実的(ただしお迎えは必要)だった。そのうち伯備線が整備されて新見経由ルートも現実的になったんだけど、まあ伯備線の特急というのはとにかく揺れるので乗り物酔いが酷かった。それでも列車があるというのはありがたいことであって、今やこれもんである。


ここまではここ数年大きく変わってないんだけど、今回帰省して最も変わったのは、このどうしようもない列車の状況を代替するための高速バスの状況悪化でした。元々、広島駅まで直通のバスが日に何本かあったのに、直通なくなっちゃった…しかも隣の庄原駅(バスや電車に乗り継ぎが可能)に行くバスも日に数本になってしまった。陸の孤島化が益々進みつつある。もとより地元の人間は車がないとお話にならない生活をしているわけだが、ようは僕みたいな立ち位置の人が来訪することが非常に大変になってしまったということだよね。僕の場合はまだ田舎に父が車で先行している事が多いからなんとかなるけど、そうじゃなければ新見か福山か広島空港あたりからレンタカー借りるしかない(金額のことをおいておけばまあ現実的な選択肢ではある)。
その車も、僕の爺さんたちが頑張って作った中国自動車道のこのエリアの交通量といえばもうさみしい限りである。流通もメインでは使いたがらない。山深く、カーブがきつく、制限速度が遅い区間も多々あるからだ。山陽道が開通して以降、中国道(地元では縦貫と呼ぶ)の存在意義はかなり薄くなってる。昭和の頃なんてお盆に広島方面に向かう車の群れで7時間くらい閉じ込められたものだが…。このあたりはIC間が恐ろしく長く、30km超あるんだけど、IC1本分向かい側の車線から車が来ないことすらある(流石にお盆の時期はそうではなかった)。

で、客観的に見るとこれもう詰んでるんだけど、実際のところ、近所の親戚は元気に農業やってるし、町は人口こそ激減しているものの、活気というほどじゃないにしても機能していてスーパーとかも普通に人が多く集まる。完全に寂れた店しかないという状況では全然ない、というのが地方の問題の難しさを体現しているようにも見える。

特にオチはないんだけど、こうやって地域を維持している人たちの頑張りに「帰るべき田舎」は支えられてるんだなあと思った次第。