そもそも、クレカ登録する必要あるならクレカ自体が100億円キャンペーンやればよかったんじゃね?(天才
タイトル詐欺ですが別に闇については大して書いてません。あと無限登録事件あんま関係ないや。まあいいか。
どうもここ最近、政府筋の話(消費税還元のあれとか)を含めて決済高度化(とあえていっておく)の導入が性急に過ぎる気がしています。大体の人が口をそろえて「アリペイが~」って言っちゃうのはなんでかと言うと、日本を後進国だと思っているからでしょう。後進国にとっては自分の手持ちの金なんてのはいつ何時紙切れになるかわからないものであって、金は増えたら使う、政府より信用できるのは貴金属、アリペイはなんだかんだでそんじょそこらの銀行より信用された、ということに過ぎないんですよね。その結果として与信、すなわち、個人や法人に信用を付与するという銀行の大事な仕事を肩代わりしちゃったわけです。
で、今回の100億円に飛びついたのはまさに「信用より現金」な社会に到達(つまりこれは退化?)した日本の状況を表しているというわけ。
これまでの銀行やカード会社の与信ってのは社会的地位(有り体に言うと年収や固定資産)を元にやってきたわけだけど、何年か前には携帯の支払履歴から与信しよう、という風な話も出たし、大企業=高収入というわけでもなくなってきた現代においては与信の対象を増やしていくのは良いと思うんだよね。一方で電子決済については今まではあまり与信は関係なかった(クレカ除く)。なぜなら「現金チャージ」だったから。今回の件も結局の所大半の人はクレカ経由の決済になっていた(ので100億円だけではなく手数料が沢山発生してクレカうはうはなはずなんだけどここのお金は誰が負担しているんだろう。お店はあくまでPayPayに対して決済しているだけだからねえ)。
とにかく、決済をやりたい人は決済をやりたいだけではなくて、その人達の与信をしたい=経済状況を丸裸にしたい、というわけですよ。マネーフォワードみたいな資産管理サービスを使っている人はもちろん、こういうサービスを使うことでいろんなことがわかる。銀行の本業の収益がどうこう言われていますが、結局の所金を握って金を貸す商売は儲かるのです。今回PayPayを使った人たちはわずか最大5万+無料当選分で与信情報を売り渡す準備をしちゃったってことね。ただ、まだ準備に過ぎないわけだけど、これからじゃあ当面PayPay使うかみたいになった人は段々とね。
もちろん、これは大げさな話をしているんですけど、一昔前は「Tポイントと引き換えにCCCに情報渡すの気持ち悪い」って言っていた人が「Webでは」多数いたはずなのに今回のPayPay祭りは「20%取りに行かないのは情弱」という声が大きかったということに一抹の不安を感じるわけですね。ビットコインは政府に縛られない云々言ってた口じゃねーかなそれ。