novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

Webでのコンテンツ公開について考える2014秋

「バイラルメディア」がネガティブワードの地位を完全に占めたことによってバイラルメディア大戦は終わりを告げ、集団訴訟リスクだけが残るんじゃないかという昨今ですが、よっぽど悪質なところを除けば「訴訟するぞ」は巨大ブーメラン型戦術なので悪手だと思っているのです。SLAPP訴訟って企業がやるものですが、多数の「自称被害者」が集まって一人あたりの負担を下げた上で敵対サイトに圧力をかける、なんていう暇人の所業が行われるかもしれない程度にはウェブには暇人が溢れているのです。

さて、そもそも僕はtumblrも嫌いなくらい、「自分の作ったリソースをまるっと別の場所に置かれる」ことが嫌いなんですけど、それはアンコントローラブルになるからというのが一番大きいんですよね。

懐かしのYahooブログ転載ボタン問題とかもそうですね。「拡散お願いします」というのは内容ではなくリンクを拡散すべきですし、お作法です。

とは言え、正当な範囲内での引用とか、そういうのまでひっくるめて悪だというわけではもちろんないですよね。そもそも引用するときはどうしても部分になりますので、全体の確認をしたい人のためにリンクは必須ですね。

BuzzNewsの今回の言い訳がひどいというのは色んな所で言われていますが、BuzzNewsを擁護する記事がそれに輪をかけてひどかったんですよね。
俺がお前らの埋もれたコンテンツ使って儲けたお零れをお前らに還元してやってんだぞ的な。いや別にいらんしそんなん。

まあね、ウェブっていう世界は価値があるものも価値がないものも、かなりの物が無料で垂れ流されていて、価値のあるものを発掘したらお金になるというのは仕組みとしては正しい。だからやっていいかどうかってのは話が別で、発想としては「鍵が開いてたので持って行っていいと思って持ってっちゃいました」という泥棒の言い訳みたいなものなんですよね。
でも、ウェブってのは相互利益になることを前提にある程度そういう「勝手に持っていく」を許容している部分はあります。これは紳士の仕業であり、そこに悪ガキが入ってくるということで乱されているだけとも言えます。

著作権に対する正しい理解と運用はもちろん必要ですし、重要な事です。だけど秩序としては「やり過ぎたら懲らしめられる」というコンセンサスがあるって程度が望ましいなあと思っているんですよね。

公開する側も、ウェブに公開するというのはすなわち何らかの形でそれを共有することを認めるということだ、くらいに思っておいたほうがいいと思うんですよね。

無断転載、悪意のある改変については厳正に対処を考えたいですけどね。とりあえずバイラルメディアはそろそろ息の根を止められそうなのでよかったと思います。