novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

いや、依然としてWFの課題はデカイよ

WFが全く有用でないということはないけどさ

本件に限らず批判されがちな「ウォーターフォール型開発プロセス(以下WFと記述)」だが、実際のところ皆さんそれぞれに工夫を凝らしているので、実際に批判されるに値する害あるWFというのはあまり存在していないのではないかと考えている。外観をひとことで表現するとWFになるのだけれど、皆が魔改造をしており既にWFではなくなっている気がする。

ウォーターフォール型開発プロセスの有効性 - 勘と経験と読経

強いて言うならWFに害があるのではなく、WFしかとりえないシステム開発に害があるって思うけどね。そもそも、ここで言われている「害」とはなんぞやって話でもある。

WFの決定的なダメな点は、計画がクソだと過程も結果もクソだってところに尽きるんだと思ってる。そして、3ヶ月以上かかるプロジェクトについてはじめから終わりまで完璧な計画を立てられるユーザーもエンジニアもいないから結果としてどのプロジェクトも少なからずクソな結果を残す。アジャイルなんてのもその点では致命的なクソを早めに検出できる手法であって、計画通りに進むことは保証されないし、本来のゴールに辿りつけないことだってあるだろう。

で、システム開発におけるトラブルのかなりの部分は業務をシステムに落とし込めない問題なので、これはWFでやろうがアジャイルでやろうが出来ないものは出来ない。結局のところ、どんな開発手法を使おうがまともなユーザーとまともなエンジニアがいないとシステムなんてまともに出来ないし、プロジェクトが大きくなるほどまともなマネージャーが必要っていう当たり前の話の上に開発手法が存在しているに過ぎない。

だから、WFのもう一つの大きな問題は、そういったシステム開発を成功に導く人材三点セットが揃ってなくても手法だけでまともに開発できると勘違いしてしまうところにあるんじゃないか。
その点、アジャイルはすぐ失敗できるのでクソの集まりではビジネスにならない。つまり、成功できている界隈は十分な経験を積んでいけばそのうちWFでも成功するスキルを身につけられるのではないか。