ドライブレコーダーよろしく、自分の身を守るためのライフレコーダーを人間が身につけるようになる未来はそう遠くないかもしれない。
脳を刺激して実際と違う誤った記憶(過誤記憶)を作り出すことに、ノーベル賞受賞者の利根川進・米マサチューセッツ工科大教授と理化学研究所のチームがマウスの実験で成功した
「誤った記憶」作った!…利根川氏ら : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
自白による冤罪事件が沢山あったという過去。潜在的な冤罪事件も多数あることだろう。
ライフレコーダーの存在は、ロバート・J・ソウヤーがネアンデルタール人が覇権を握った並行世界の話で書いていた。人類より腕力があるネアンデルタール人は、それが故に争いを起こさないように戒めており、自分の行動のすべてが記録されるライフログみたいなものを所持していた。
- 作者: ロバート・J.ソウヤー,Robert J. Sawyer,内田昌之
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/02
- メディア: 文庫
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犯罪を犯した(と見做された)りしない限り開示されないログであれば、プライバシーの問題もそんなに無いわけで、ある意味自衛のために自分の記憶・記録を外部に残すという発想はこれから必要になってくるかもしれない。記憶の改竄が人為的に出来ることが証明されたということは、その手法が高度化する可能性もあるし、もしかしたら、かつて国家権力の(暗黙の)秘技だったものが手法として確立してしまうかもしれない。そうであれば悪夢だ。