1990年代の終わりから既にウェブの広告ウザい話は続いているし、古くはProxomitron(オミトロン)、いまだとADBlockなんかも一般的に使われているし、でも広告はなくならないし増えている。
ということは、広告には需要があるし、有効な手段でもあるということだよ。
にも関わらず、広告はウザい。なぜか。
- 勝手にポップアップしてフォーカスと視界を奪う(古きウェブ広告)
- ウェブページの表示面積の7割が広告バナーなうえスクロールしても追尾してくる
- マウスオーバーしていると音が鳴り始める
- マウスオーバーしていると動画が再生され始める
- キーボードで操作するためにブランクスペースをクリックしたと思ったら壁紙風の広告だった
- コンテンツの内容と関係ない広告(主にエロ)が出て来て公共の場で見れない
- スマホでスクロールしようと思ったら広告に誤爆
- スマホでスクロールしようと思ったら広告が変形拡大して誤爆(これ考えたやつ死んでいいと思う
- どこのページに行っても毎回同じ広告(ユーザー追尾。楽天のやつが特にウザい)
まあ様々な理由はあれども、結局のところ「邪魔」だからです。ユーザー体験を損ねるってやつね。
広告ってのは本質的には「未知なるものとの出会い」であるべきだと僕は思っているんですよ。そうじゃない広告の存在価値ってのは「特化XX円!」しかないと思う。それもある意味未知ですが。つまり、新商品の情報か、スーパーの折込チラシ。一度見た広告を何度も見ることはある程度効果はあると思う。それは表示された=出会ったではないから。でも、毎回それしか出ない広告ってのは用済み度が相当高いわけで。
Appleはそのへん多分わかってやっているはず。Googleを撃滅したいとも思っていないでしょう。Appleのサービス(平たく言うとiPhone提供というサービス)ですらかなりの部分をGoogleに依拠しているわけで。
とはいえ、広告を出す側としてはこれをみんなが使うと死活問題。質の低い広告を出しているサイトのせいで質の高い広告を出しているサイトも合わせて広告さようならってなるとインパクトでかい。
といっても、結局こういうのを使わない人が広告の収益を支えていくんだと思うよ。ビデオ(というともう古いか。レコーダ)のCMスキップ機能なんて確かに広告出す側からすると目の敵にするべき存在のようにも見えるけど、当のメーカーからしてCM出しているわけで、効果が限定的(=そこまで積極的にCMを目にする機会を奪わない)ということはわかっているんだろう。
僕個人は、ポップアップ広告全盛期を除けばこうしたフィルターは使ってこなかったし、広告から得られる情報自体は捨て去るべきものではないと思っていたりしています(これは新聞が新聞として意味があるって話と大差ないロジック)。ただ、前述した通りのウザさは解消されて欲しいと思うし、これをきっかけにウェブ広告がどうあるべきか、見直されて欲しいとも思っている。
一つ気をつけたいのがネイティブ広告というか記事内アフィというかそういうやつね。広告ブロックに引っかからないので有用とうたわれているけど、やればやるほどブログのもののの価値を毀損していく可能性が高いよね。PR記事なら別にいいんですよ。PR記事自体悪いと思わないし、そういうのがないとわからないこともある。こちらとしては話半分に聞いておきつつスペック的な情報がそこで綺麗に見えるのであればありがたい、という使い方を考えればいい。そういう記事こそ検索に引っかかるべきだし。でも、そういうのと関係ない記事だと思って読んでたらなんかアレ??みたいな記事が増えると単純に「面白くない」からね。
まあ一つだけ言えるのは、スマホの下でくるくる回って拡大縮小する広告だけは死ね。あ、あとアプリ誘導ポップアップが毎回表示される奴も死んでいいや。