novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

情熱だけでソフトウェアを公開していいのはXX学生までだよねー

「出始めのプロダクトはバクが出て当然」みたいなことを言う人まで出始めたのでイラッとした。バグが出て当然のアプリと、バグが出たら当然じゃないアプリはあるんだよ。自動運転の誤作動で轢き殺されてもそれ言えんの?(轢き殺されたら死人に口なしなので言えません)。ATMからお前の貯金が他人に全額引き出されても同じこと言えんの?(当然、保証はされる想定だがバグだってわかるまでは黙殺される)

まあ接触確認アプリがそのレベルの要件を持つのかは微妙(僕は持つと思うし、熱心に批判している人は僕より重大なこととして認識していることだろう)だが、この手の話はある程度セオリーが出来上がっている=最低限守るべき事項、守っておけば安全なことというのは共有されている。言ってみればパスワード平文DB保存どころか、リマインダで復号した平文PWをメールで送ってました、とどのくらいレベル違うの?という話だよ。

文化に寄与したから偉い、というのもエクストリーム擁護だと思う。別に、批判している人のこれに携わった個々の人間が邪悪だと思っているわけではない(もっとも、発注側の誰かは邪悪ではないが愚かなんだろうとは思う)。

バグを作り込んでよいのはバグを作り込んで良いレベルのものまで。もちろん、完璧なプログラムなんてできないし、完璧なシステムはもっとできない。だから僕たちは時間をかけてテストをするし、コストを掛けて保守をするのだ。エンジニアが行うべきことは問題が発覚したら即座に対応することだし、それができないなら「だんだん改善されていくもの」なんて言ってはいけない(作って納品したら終わり、みたいな話なら尚更納品時の品質は重要になるよね)。

某セブンアプリの問題のとき、どのベンダーが悪いとか犯人探しが行われたと思うけど(僕としては起きてること自体はありえねーレベルだと思うが犯人には興味がなかった)、それとどう違うのかな。誰が問題を作り込んだかはさておき、まずいことについてはきっちり問題とすべきだし、その時と大きく違うのはエンジニアが露出しているかどうかしかないじゃないですか。露出してたら内容の批判に手心加えたほうが良いの?そんなことないよね。露出している以上、起きていることのレベルに対する批判がスキル批判だ、と言われてもそりゃしょうがないわ。

完璧なシステムなんて、誰も作れないからこういうことが起きてしまうことは仕方がない。これは、普遍的な事実と言って良い。だから、エンジニアとして働くということはどういうことなのか、特にクリティカルなシステムを作るときの態度というのはどうあるべきなのか、ということがエンジニアの身の処し方として重要なことだと思うよ(組織に守ってもらう、というのも含めてね)。