novtanの日常

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エンジニアはどこまで事業にコミットすべきか~焼きそばの焼けないエンジニアをめぐって~

スパゲッティコードって言うけどスパゲッティって言うほど麺同士が絡んでないよね。かばんの中のケーブルコードというのが正しいと思うだけどコードとコードがかかって意味わからないしね。

で、焼きそばです。しがないサラリーマンとしては会社が焼きそばを焼く手が足りないから行って来いと行ったら行くものです。

「それは俺の仕事じゃない」と言うのは大変難しい問題。僕が昔から不思議に思っていたことは、例えば採用のための会社説明会で先輩社員として仕事の紹介をしてくれ的な話を拒否する人が多かったこと。あるいは、事業部単位での状況報告会に行きたがらないリーダーの多かったこと。

エンジニアにとって手元にあるものづくりの仕事というのは帰結であり、過程であり、結果である。だから、自分が単なる1エンジニアであり、会社にとっての歯車でしかなく、ただただ歯車としてだけ回っていることが幸せなのであれば焼きそばを焼くべきではない。ただ、その仕事は契約に基づいて単に与えられる作業であり、一方事業会社において今やっていない「XXをしたい」という要望は事業の創出であるわけ。であるならば、事業にコミットするべく働くエンジニアは焼きそばを焼くべきであり、焼きそばを焼くことで事業を創出するためのベースを強化して、自分の果たしたい目的を叶えていくのだと。

僕は会社で働くとはおおよそそういうものだと思っているのです。

事業において必要不可欠なパーツが欠けている会社にマッチする歯車として意気揚々と出かけていく事もあれば、今の会社にいたら回らない歯車としてしか動けなかったり、一生懸命回っているのに油も指してくれずすり減っていくばかりだったりして出て行くこともある。技術が事業を生み出すこともあるけれど、たいていは事業計画が技術を必要としている。流しの料理人とやりたいことだけをやるエンジニアは似ている。

エンジニアが会社で何をやるべきか。これはもう会社ごと、個人ごとに違う話だから一口にこうだとは到底言えないことではあります。ただ、エンジニアが焼きそばを焼くか焼かないかを判断する基準は「それでやりたい仕事が出来るのか」に尽きると思うし、「エンジニアの仕事じゃないから」は理由にしたくない。なぜエンジニアの仕事じゃないから焼きそばを焼きたくないと思うのか。それは焼きそばを焼くことが目的だと思っているからだと思う。でも当然だけど、焼きそばを焼くことを事業として考えているからエンジニアに焼きそばを焼かせるなんていう馬鹿な話ではないよね。であるならば、なぜ単発バイトではなくエンジニアに焼きそばを焼かせるのか。そこを考えることができるかどうかが事業にコミットするエンジニアか否かの違いなんだと思う。

だから、「自分が何者であるか」ということが会社と自分とで擦り合っていないということが個人としての不幸ではあって、であるならば転職するのが正解ということなんだと思うよ。

もちろん、会社に限らず人間が何かをやろうとするときに勘違いしたり思慮不足だったり間違ってしまうことはあるよね。幼稚な発想が実現に至っちゃったりもする。そういった時に「これ違うんじゃね?」と思うことはある。だから、エンジニアは焼きそばを焼く指令が来た時に唯々諾々と従うべきかというとそうではない。でも、理由を飲み込むことができればそれがたとえ失敗が予想される出来事だとしても、チャレンジを試みることはマイナスではないんだと思うんだよな。