novtanの日常

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銀行の内国為替24時間化についての話

なんで今までできなかったの、というのは頑張れなかったから、ではあるんだけど、なんでクレカはできているのにみたいなよくわからない意見が散見されたのでさわりだけのおはなし。

そもそもクレカの話だけでいうと、あれは与信ベース(のあえてわかりやすく言うと、限度額までで借金する)システムなので、実際のお金は動かないサービスですよね。今、Fintech絡みの話も含めてみんなが血道を上げている決済の話は、現金が動くシステムの話なので根本的に違います。まだ土日ATMが動いてなかった頃、消費者金融のカードローンだけお金がおろせた、というのもおおよそ似たような話で、与信ベースのシステムのほうがお金は動かしやすい(実際には動かないから)。

今回、全銀の為替が24時間化したけど、そもそも本当は銀行の内国為替も取引ごとで銀行間ではお金が動いてません。銀行間の取引差金決済(銀行間でのお金の動きを日単位で計算して、差額だけ移動させる)をやっているんですよね。もっとも、高額な取引などで未決済の額が増えると銀行の倒産リスクもあるので、高額な取引には即時グロス決済を行う、ということも最近はやっています。

さて、銀行システム側の話をすると、銀行での決済は(与信枠があって貸越できる人を除けば)およそ口座に残高がある分でしかできません。銀行口座での決済は本人に操作によるものだけではなく、口座振替で自動引落をされたり、本人の場合でも多数のチャネルから取引をしたりするわけはので、現金が足りてる足りてないのチェックと足りてなかった場合の対処が非常に面倒です。これが与信ベースのシステムなら限度額まで行っているかどうかのチェックだけで良いですが…
例えば、今日電話料金の引き落としが入っているけどその処理中に現金引き出された、みたいな場合は口振の取引を取り消して再予約する、という処理が必要になったりもします。こういうのが更に銀行間をまたいだ取引で頻繁に行われるようになるととてもめんどくさいわけですね。その面倒くささをクリアして24365対応をするのは結構頑張った結果なんですよね。