novtanの日常

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クレジットカードで小額決済ってそんなにしたいですか?

この話が実に盛り上がってますね。

もう15年も前だけどニューヨークに入ったときに衝撃的だったのは「札受け取ってくんねえ…」でした。もちろん1$札はOKなんだけど、10$札ですでに怪しい、20$札なんてレアすぎて余計にダメで、100$は頑なに「NO!」でした。もちろんでかい店は別だったりするけど、トラベラーズチェックの方がよっぽど使えた。で、現金出したら出したでお釣りの計算がエライ手間取るわけですな…

高額な決済で現金使えないのは「100$札なんて本物かどうか分かんねーよ」って理由らしい。

もうね、クレカが使えるというのは便利の枠を超えていたわけです。ないとお話にならない。

一方日本って現金での決済が便利すぎるんだよね。なんだけど、某スーパーのレジで釣りを出すのに現金をレジに投入して、自動で出される釣りを待たなければならないというシステム。多分ポイントはこれなんだろう。相対的に日本では小売の決済システムが人に依存している。現金での支払いはすでに効率化されていて、それ以外のシステムの導入は例えばチョロマカシ対策であるとかそういう理由にしかならない。十分効率がいいのにわざわざ手数料のかかる別の決済システムを導入するのであれば、それは十分に集客力を持っているものでなければならない、ということでしょう。

クレジットカードってのは基本的には決済システムそのものではなくて、信用システムが決済システムに変容してきたものだと思っているんだけど、相対的に個人と貨幣の信用度が高い日本においては少なくとも小額決済におけるニーズは今までは少なかったわけですね。

だから、これからオリンピックに向けてもしかしたら整備が必要なシステムなのかもしれないとは思うわけです。でも、今の店舗側にかかる手数料とかを考えるとクレカ決済必須というのは小規模な資本における店舗運営には不利になる話だろうし、ちゃんと住み分ければいいんじゃないかなという話でしかないし、それだったら今もそうだ。

「クレカ使えないの?ならいかねー」って客が一定以上増えないと導入を検討しない店はたくさんあって良いし、うちはクレカ使えないんですって店に行ってなんで使えないのって文句言っている人はその店のターゲット顧客じゃないわけで、クレカ使えるんだったら行くのにってのは無駄吠えでしかないんだと思うんだけどね。そのほうが客増えるよって言ってもお前みたいのに来られてもねーとかさ。

貨幣の信用度が高い日本では今も昔も「札束ポン」が上客なんだと思うぜ。