novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

青春基地無期限停止に感じる「虚しい勝利」

結果はしかたがないと思いますが…

私ども「青春基地」事務局の度重なる不適切な対応を重く受け止め、無期限休止させていただきます。

青春基地

※2016.2.5 15:45時点のトップページ

この件、僕も火をつけた側なので総括しておきたい。

そもそも、今回の件については
「典型的なネットの悪人であるところのアカウントに対してその悪行を知らず無邪気にインタビューした記事」
という非常に可燃性の高い案件を無防備に晒してしまった運営が、炎上が発生してからの対応のまずさ、無期限休止という選択を含めて悪手しか繰り出せなかったというところに問題があります。

高校生が対象を見誤って記事を書いた。そのことについては高校生に責任(主に対象の選定を誤ったことについて)がないとは思わないけれども、少なくともメディアという体裁をとっているのであれば公開したということに責任を負うのはメディアの側であるべきです。これが高校生が勝手に取材して勝手に自分のブログに掲載したのであれば高校生自身が業火に焼かれるわけですが。
まずもって「ほにゃららBitch」なんという名前だけで炎上しそうなアカウントについて本当に問題の無いアカウントか検証できているんだろうかね。鍵アカウントだからわけんねーんだけど。

それはおいといて、さて、2.4に修正された謝罪エントリ。もはや見えませんが、高校生自身の言葉の部分も含め、色々問題がありそうです。
(以下魚拓より)

この部分で私は「思い立ったらすぐに打っているんですか?」と書いた原稿を運営側に提出したのですが、その文が編集の過程で「どんな時に、@Copy writingでつぶやくのですか?」という文に変更になっていた事を見落とし、結果的にはFallさんがあたかもCopy writingの文章について自作発言をしたように発信されてしまいました。運営の方の推敲を受けた後の文章に対して私の最後の確認作業での注意が足りなかったことと、運営と私の連携不足により起こってしまったことだと思います。本当にごめんなさい。

この部分についてはもうどっちもどっちかなーとしか見えないね。編集が行った行為は「@Copy writingが普通の取材対象であれば」正しい修正だったと思うし、「@Copy writing」のことを知らずにホニャララBitchに取材しているのであればまだしも、同一の相手だと知っている時点でこの言い訳は別にどっちのアカウントのことを指していてもダメだろという話でしかないよね。
・@Copy writingの行為を知らなかった → 「@Copy writingでつぶやく」が悪いことだとは思わなくて良いはず
・@Copy writingの行為を知っていた → そもそもインタビュー対象として不適である
だからねえ。

しかしである。

私は記事の掲載続行を望んでいませんでした。(中略)それ以上に強く「記事を取り下げてほしい」、「自分の言葉で謝罪をさせてほしい」ということを訴えたつもりでした。また、「反省する事は多々ありますが」と本文ではまとめられていましたが、私は炎上当日の27日に運営側に送ったのは上記の二点を述べた文章です。

ですよ。これはもう運営がおかしいよね。挙句「今まで青春基地に守って貰っていてずっと自分の言葉で外部の方にお詫びできなかったことも、心苦しく思っています。」なんて言わせちゃってるし。健気でありますな。

しかも、これを受けて記事の掲載を取り下げるっていう運営のコメント。これは「掲載したいけど土下座して取り下げろって言ってきたからしょうがねーなー」くらいの印象を抱かせます。いや、そうじゃないだろ。青春基地がお詫びする相手は読者だけじゃなくてこの高校生もだろ。
しかも、青春基地自体の問題というよりはこの記事の問題だけのはずなのに炎上したらサイトを閉じる(しかもこの謝罪そのものも結果として見せなくする)という最後の悪手。

今回文句を言っていた人たちって、別に青春基地の存在自体をなくそうとか、この記事を書いた高校生を中傷しようとか思っていた人ってあんまりいないと思うんだよね。僕も含めて実際に@Copy writingの行為に巻き込まれている人や、直接は関わりがなくても同じ何かを発信する人間として憤りを感じていたり人があの記事における@Copy writingの取扱いにクレームをつけていたってだけなんだよね。
だから、今回この事態にまで至ったのは運営の問題だし、その問題そのものだってきちんと正面から受け止めていたらそれほど大きなことにならなかったはずなんだよね。

サイトが無期限停止になってざまーみろとか思っている人はいるかもしれないけど少数だろうし、望んでいた結果でもなかろう。@Copy writingの記事が消えたこと事態は喜ばしいことだけど、それにサイト全部を巻き込む意味があっただろうかと思うと虚しさも残る。

ただ、こんな形でCloseしなければならなかったサイトの運営であればいつかまたやらかす可能性は高いとも思うし、執筆者の若者たちを含めてゼロスタートの機会になったとポジティブに考えてほしいなとは思います。

ご参考:
想定外の晒し上げをつくる!10代のメディア「青春基地」が3度の大炎上 - Hagex-day info