去年の下期くらいからマックはマックであることを取り戻したと思っています。客も見るからに以前よりいる、気がする。
マックは別にチープである必要はないんだけど、マックである必要はあって、逆に言うと、マックでありながらマックからの脱却を目指してしまったらライバルに勝てない。だってそれもうやってるし、形だけ真似てもできないし。モスバーガー的なマックを作ろうと思ったら設備からオペレーションまで全部変えないと無理だと思う。
で、グラン。クォーターパウンダーを惜しむ声もあるけど、僕はこれでいいと思った。お持ち帰りでベーコンチーズ(一番基本っぽいの)にしたんだけど。ほら、普通のマックのチーズバーガーとかでよくある、ちょっと時間がたったらいい感じ?にチーズを介してパンズとパテが一体化してしまったのあるじゃない。あれが出てきた。それでいて、パンがちょっとだけしっかりしているからふつうに美味しい。肉厚感のあるパテも妙に変えようとしている感があった今までに比べれば単に肉厚なマックのパテだ。だがそれがいい。つまり、普通のマックが普通のマックのまま、ちょっとだけ美味しくなってちょっとだけ高くなった。
思えば、マックが迷走していた時期ってのは限定メニュー頼みだった感じだけど、やっぱりこういうベースのハンバーガーがあって然るべきだし、そこに手を付けたのは賭けっぽいところもあるけど、このタイミングしかなかったようにも思う。
方向性としては、食べてないけどグランテリヤキもイケてると思う。一方で、クラブハウスはうまくいくか微妙だけどね。総じてマックは野菜感を出すのが苦手だし、刻みすぎる。